連休中も席はガラ空き?木村拓哉『無限の住人』大惨敗を検証

デイリーニュースオンライン

Photo by Pixabay(写真はイメージです)
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 4月29~30日の国内映画ランキングが5月2日に発表され、元SMAPの木村拓哉(44)主演で注目を集めている『無限の住人』は、週間6位に終わったことが分かった。同作は、オープニング2日間で興行収入は約1億8900万円に留まっており、以前に木村拓哉が主演した『HERO』の最終興行収入46億7000万円を大きく下回った。

 同作は木村にとって過去最大と言っても良いほどの、大々的なプロモーションを展開した。全国10都市を縦断するプロモーション・キャンペーン「全国の“住人”に会いに行きます!ニッポン“無限の旅”」では、主演の木村、ヒロインの杉咲花(19)が行脚し、各地で舞台挨拶付きの試写会はもちろんのこと、この時期に発売された映画専門誌のほとんどを木村が表紙を飾った。また、4月18日の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では「SMAP解散」ネタをも解禁とする独占インタビューに答えるなど、なりふり構わないPR活動を行ってきた。

 それもこれも、木村がSMAP解散後にソロとしての初主演となったことから、大コケするわけにはいかないとジャニーズが躍起になって仕掛けたものだ。しかし、公開前にあまりに多く情報を流し過ぎたことでネタバレ情報が出回ってしまっていたこともあり、この惨敗ぶりも「当然」とみる声が大きい。

「木村の役柄や、クライマックスの見所などの情報が、事前にネットで出回ってしまっていたため、映画ファンからは『見る必要なし』と思われてしまったことが、低迷の原因だと言われています。また一連の“ゴリ押し露出”に、さすがの木村ファンもドン引きしている様子で、映画ファン・木村ファンも興味を失っているとも。むやみやたらに露出プロモーションを打ったことが、残念ながら逆効果になっていると言わざるを得ません」(映画業界関係者)

■監督にも低評価…もはや見る人なし?

 同作の低迷は、木村のゴリ押しが失敗しただけでなく、監督の前評判の低さが影響したという声もある。監督の三池崇史(56)は、かつて『クローズZERO』で大ヒットを飛ばしたものの、昨年公開の『テラフォーマーズ』が映画ファンから一斉に酷評されるなど評価は急降下している。毎年のように話題作を複数担当するなど多忙なこともをあって、作品のクオリティに差が表れているとの指摘も絶えない。そんな声もあって三池作品の公開前の期待値は下がりっぱなしなのだという。

「三池監督作品はたまに当たりが出るものの、最近ではほとんどが大外れとあって映画ファンの心が完全に離れてしまっている。実際には見た人の間で『思ったよりよかった』と好評価の声も聞かれ、三池監督らしい“血みどろ演出”も作風としてはハマっていた感があるものの、木村のファン層に“血みどろ演出”を好む人は少なかった。家族連れにも向かず、若いカップルにも不向き。この連休中も都心部の映画館の入りは閑散としていたようです」(映画誌ライター)

 もはや、客席が埋まっていないことを自虐ネタに各地で同情票に訴えるべく、木村自ら土下座キャンペーンを展開するのもひとつの方法なのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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