小藪千豊やサバンナ高橋が消える?フジ”芸人コメンテーター”大粛清の動き

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小藪千豊やサバンナ高橋が消える?フジ”芸人コメンテーター”大粛清の動き
小藪千豊やサバンナ高橋が消える?フジ”芸人コメンテーター”大粛清の動き

 業績不振でついに亀山千広社長(60)が退任するフジテレビ。新社長に就任するのは岡山放送やBSフジ社長を歴任し、番組制作、経営双方に明るい宮内正喜氏(73)。そんな宮内氏が6月にフジテレビ社長就任した後、フジテレビには大改革が訪れる、とテレビ関係者は語る。

「まず、改革と言うより後始末と言うべきか、亀山社長の置き土産でもある不人気ドラマ枠の削減です。ドラマに人一倍こだわりを持っていた亀山社長は視聴率が奮わない中でも周囲の反対を押し切ってドラマ枠を維持させてきました。すでに削られることが確定的なドラマ枠も具体的に語られています」

 そして、意外なところにもフジテレビ新社長の大改革が及ぶ可能性が放送枠があると言う。

■芸人コメンテーター失職?

 それが、今やテレビ業界では当たり前になりつつあるワイドショーなど情報番組での”芸人コメンテーター”粛正だ。ほかのキー局と比較してもフジテレビは芸人コメンテーターが突出して多く、帯番組の『ノンストップ!』や『直撃LIVE グッディ!』には、小藪千豊(43)やのサバンナ高橋(41)といったお笑い芸人が日替わりでレギュラー出演している。そんな彼らへの大リストラが敢行される可能性が高いと、前述の関係者は語る。

「宮内氏は常々周囲に『これからは報道の時代だ』ともらしています。これはBSフジで『プライムニュース』が話題となり、その効果でBSフジ自体も好調を維持できた成功体験にもよるのでしょう。今後、報道に力を入れることは間違いなく、その論調もグループ会社の産経新聞と同様に、大きく右に舵を切っていくだろうと見られている。ワイドショーなどのコメンテーターにはこれまで培ってきた人脈つながりで専門家の起用が増えていくはず。そのため、籠池学園問題をお笑い芸人が顔をしかめながら薄い感想を語るような場面はかなり減っていくでしょう」

 ドラマ制作で実績を残して社長になった亀山氏と、報道が評価されて社長になった宮内氏。両者のバックボーンを考えれば、おのずと今後のフジテレビの方向性が見えてくる。それだけでなく、手堅い経営手腕とも評価される宮内氏と、芸人コメンテーターは別の相性の悪さもあるという。

「芸人はしばしばSNSで炎上やトラブルを起こし、出演する番組のスポンサーに”不買運動”などの悪影響を与えてしまうこともある。手堅い経営を求められる宮内氏は、無用なトラブルは起こしたくない立場。本物のオピニオンを情報番組に入れ替えていくことで視聴者から失った信頼を取り戻すこともできる。また、それ以上に芸人よりも識者、コメンテーターは文化人枠が適用されるため圧倒的にギャラが安い。その分、浮いた経費を取材現場に回すような動きになるのでは」(前出・関係者)

 ご意見番を気取る芸人が増えて久しいが、それももうすぐ見納めになるかもしれない。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する
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