売れっ子AVギャルと歌舞伎町の売れっ子の「恋愛」:瀬名あゆむ連載96

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売れっ子AVギャルと歌舞伎町の売れっ子の「恋愛」:瀬名あゆむ連載96

瀬名あゆむのAV vs アイドル
~もし元AV女優がローカルアイドルのプロデューサーになったら

第96回 売れっ子AVギャルと歌舞伎町の売れっ子の「恋愛」

 こんにちわ! 仙台と千葉のローカルアイドル『2ねん8くみ』プロデューサーの瀬名あゆむです。
 今回はいよいよ私が歌舞伎町ホストとつきあっていたときの話をぶっちゃけます。そのホストくん、前につきあった別のホストと違って、売れっ子ホストだったんですよね。しかもホストの新聖地・新宿歌舞伎町の!

 あ、なぜ歌舞伎町を「ホストの新聖地」と書いたかといいますと、実は今回のホストシリーズのために、私より上の世代で私より全然ホストにくわしいお姉さん(バブル世代で今も現役で通ってる!)に取材してみたんです。で、そのお姉さんによるとこういうわけなんです。

「バブル終わった92~93年頃に、歌舞伎町にいっ~ぱいホストクラブが出来たの。ホストも若けりゃ、客の女も若い店がね。それより前はホストの聖地は浅草と上野だったよ。なぜかって? 吉原のソープ街から近いから。ホストの客は基本お風呂の女だったから。だからその頃のお風呂の姉さんとかは「歌舞伎町の店なんてあれはサパークラブかボーイズバーだね。ガキしかいないし、ダンススペースもない狭い店だしさ」って言ってた。「社交ダンスも踊れずにマイク持ってギャーギャー騒ぐとかホストじゃないよ!」って。でも結局、歌舞伎町ホスト大流行で、あのワイワイのスタイルが主流になっちゃったんだよね」――。

彼は歌舞伎町の売れっ子でした

 それで、私の2番目のホスト彼氏は歌舞伎町ホストで、その支店が札幌すすきのにオープンした時に、そこへ顔出しというか応援で来てたんですよ。売れっ子で、彼を指名しに東京から女の子が遠征して遊びに来てたり。で、私も「お~! カブキのホスト!? すごくない?」って。
 当時ね、今はタレントさんの「城咲仁」が「歌舞伎町No.1」の肩書きでテレビにすごい出演していたんですよ。だから「歌舞伎町の売れっ子が店に来た!」 「どんな男? 城咲仁よりイケてる? 顔、見たい見たい!」って騒いでて。それで私の席にも顔見せに来たんだけど……イケメンだった!(笑)

 ただですね、そのときは私は彼を指名はしなかったんです。ホストクラブって永久指名制なので、一度指名して「担当ホスト」が決まると変更できないのですが、私はまだその店は浅くて「担当」がいなかったんです。なので、指名は可能だったんですけどね。ただ、やっぱ歌舞伎町イケメンだからってすぐ食いつくのは、ちょっとミーハーだなーって思って(笑)

 それがさ、2日後くらいにばったり、その彼とすすきのの街で会ったの! たまたま1人でご飯食べてたら、むこうも1人で、「あ、この前、店で……」みたいな! それで奢ってくれて。そうなったら私も「じゃあ、お返しで遊びに行きますね」と。あはは、やっぱ軽いですよね(笑)

もしかしたらあの時の私は……

 それで何回か、彼がすすきの応援出勤のときに遊びに行ったんだけど、彼は私にホストクラブの料金を払わせないんですね。自分のツケにするからって。 「俺の本拠地はカブキだから。ここでの売上げなんか気にしないから」とかいって。結局、その後、アフターにいって、さらに外で会って、「つきあおう」と言ってくれて……。

 でね、その歌舞伎町の彼とつきあうようになって、ホストを彼氏にしたい女の子客の気持ちが、自分自身の気持ちとして本当によくわかりました。それはね、売れっ子や有名ホストを彼に持つと、正直ね、気分いいんです! ステイタスを感じちゃうんですよ! えへへ。

 以前つきあってたホスト彼氏はショボホスとまでは言わないけど、まぁぺーぺーで売れてなかったから、そんな気分とは無縁でした。
 けどその彼は「歌舞伎町から飛行機に乗ってやって来る売れっ子」なわけじゃないですか。
 その頃の私たちみたいに札幌すすきので遊んでるギャルにからすれば、やっぱステイタスだったんですよ! 本当に!
 実際に、No.1ホストを自分の「担当」にしてるってだけで、それをステイタスと感じてる子はいっぱいいました。「私の担当、●●●の○○○だから!」みたいな。
 普通の人からしたら、「なんじゃそりゃ?」なんでしょうけど。

 ただ、その歌舞伎町売れっ子ホスト彼氏とその後どうなったかといいますと、半年位で自然消滅してしまいました。
 その頃の私は、月に数日間だけ札幌から東京に行き、その数日で集中的にAVの仕事をこなすというスタイルでした。
 彼は逆に、歌舞伎町のホストクラブがメインで、すすきのの店には月に数回くるだけ。

 そうなると彼としては「東京に来てるんなら、東京でも会おうよ」となるじゃないですか。
 でも私が東京にいる間は、ほぼずっと朝から深夜まで撮影か、もしくは丸一日撮影会なわけです。ホストクラブでお酒を飲んで翌日むくんだ顔になるわけにはいかないんですよ。東京は仕事場だから、遊ぶなら札幌……と決めてもいましたし。

 「東京では遊ばないようにしてるんだよね」と私は彼の誘いを何度となく断っていました。そんな感じでいるうち、彼がすすきのの店に応援に来なくなって、結局、自然消滅的に別れてしまいました。
 なので私は、その彼に対してはお金をほぼ使っていません。逆にずっと奢ってもらってましたね。ゆえに悪い思い出は全然ないんです。

 あ、でも、彼と別れた後は、歌舞伎町のホスクラにも時々遊びにようになってしまいました。「カブキでは飲まない!」は私の彼へのツッパリだったのかもしれません。

 ただ、ただですね、今の自分の立場で冷静になって考えてみると、あの彼は、私を「育て」てた途中だったかもしれないなとも思います。
 ホスト用語に「育て」って言葉があるんですよ。
 「育て営業」ともいって、最初は女の子にお金を絶対使わせず、すっごく優しく大事にして、完全に自分に惚れ切ったとわかった瞬間から「回収」開始――客にしてお金を使わせ始めるという営業方法のことなんですけどね。 この「育て営業」で、普通の女の子が「水落ち」「風落ち」(キャバ嬢になったり風俗嬢になったり)して、大金を使う「太い客」になっていくのは、ホスト業界じゃ普通に「あるある」です。

 それでいえば、私は彼と出会った時点ですでに「AVギャル瀬名あゆむ」だったわけで。一応それなりに「売れっ子AVギャル」だったわけで。なので彼からすれば、うまく「育て」れば「極太客」や「エース」になると踏んでたのかも……。
 私に絶対お金払わせなかったのも、やっぱり「育て」だったのかなぁ。それこそもしかしたら、最初、外で偶然出会ったのも……!?
あ~怖い怖い! 考えたくないよお!(笑)

写真:瀬名あゆむ

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(ラストの1曲『クラスメイト』に参加しています)https://www.youtube.com/watch?v=sbaTOEhl-Rg

【瀬名あゆむ:プロフィール】
仙台&千葉のローカルアイドル『2ねん8くみ』プロデューサー。10代の頃に北海道のローカルアイドルとして活動し、メジャーデビュー寸前で挫折。その後、地方局TVレギュラー出演等をへてAV女優となり累計800本以上に出演した。1985年生まれ・さそり座・A型。

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