「仕事もプライベートも順調」な成功者なんていない?真の成功哲学 (2/3ページ)

新刊JP

彼らは一般の人たちが考える「あたたかな人間関係の中でこそ成功し、幸せになれる」という通念の外に生きている「非情」な存在なのだ。

「福禄寿 人生全部はとれないものよ。」というのは、香港のバーで、ある富豪が著者に語った言葉だ。

福は幸福、禄は富、そして寿は健康のこと。この3つすべてを手に入れることはできないことを成功者は知っている。真の成功者は、成功のために必要なものを効率的、合理的に選びとり、そうでないものはバッサリと切り捨てるのだ。

これは仕事の相手から、家族や友人などの身近な人間関係にまで言えることで、例外はない。また、人だけでなく手段も選ばない。成功するためには、モラルや常識的な考え方、人間の情というものは、時に足かせになる。

このくらい強く覚悟を決めて成功を追い求める生き方を貫いている人でなければ、常にリスクと隣り合わせで、厳しい世界を生き抜いていくことはできないということだろう。

本書の冒頭にも、成功すればするほど、一番親しいのは弁護士や医師など「士」「師」がつく専門職の人たちばかりになっていくという話が書かれている。殺伐としているようにも感じるが、それが現実なのだ。

あたたかい家庭と仲間たちに囲まれ、穏やかに暮らすという成功者像は普通のサラリーマンが思い描く幻想でしかなく、多くの成功者は見た目を取り繕ってはいるが、そんな生き方をしている人など実はいないのかもしれない。

■あなたの生活にも取り入れられる「非情」な生き方

それでも、真の成功者を目指したいというのであれば、覚悟を決めて自分の決めた道をひた走るべきだろう。ただ、捨てられないものは誰にでもあるし、大半の人は「成功者じゃなくていいから幸せになりたい」と思っているはず。では、そんな時はどうすればいいのか。

それは「非情」を取り入れることだ。

本書には、あなたの人生にも取り入れられる成功への具体的なヒントが詰まっている。

例えば、「お客様は神様」というのは嘘である。
八百屋で「お宅では鱈売ってないの?」と聞いてくる客がいたとする。この客を相手にするのは「お客様は神様」と考えている人だろうが、成功者はそうは考えない。

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