まさかの打ち切りも?嵐・相葉『貴族探偵』にフジが”早期処理”ムード
5月23日、嵐の相葉雅紀(34)主演の月9ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)の第6話が、全話最低の平均視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)をマークしたことが判明した。関係者の間で囁かれる”早期打ち切り説”が現実味を帯びてきている。
1ケタ台に低迷し続ける『貴族探偵』。22日に放送された第6話では、貴族探偵(相葉)と高徳愛香(武井咲・23)が訪れた桜川家で、弥生(北香那・19)の婿選びの儀式を執り行う中、婿候補3人が連続して殺害される。桜川家当主、鷹亮(竜雷太・77)は貴族探偵と高徳に事件の捜査を依頼。高徳は真相を暴いたら貴族探偵の正体を教えてほしいと条件を出す。
翌日発表された平均視聴率は7.5%。先週の8.0%をさらに下回り、全話ワースト記録を更新した。1話1億円と言われる制作費を考えれば大赤字だ。
「第一に致命的なのは相葉の演技力。『あなたの推理は聞いてて恥ずかしくなりました』と武井に言うセリフがあったが、相葉の大根演技のほうが見ていて恥ずかしくなる。あの演技力の低さはすぐ改善できるものではない。おまけにドラマの世界観を第1話からずっと壊し続け、ジャニーズファン以外の視聴者の視聴意欲を削いでいる。もう一つ致命的なのは演出。事件解決の再現VTRは好みが分かれるし、相葉と執事たちのやり取りもうすら寒い。総合的に、まるで我が子の学芸会を見ているよう。ミスなくストーリーが進行するか心配で話に引き込まれない」(報道関係者)
次話では、橋本環奈(18)や加藤あい(34)に引き続き、広末涼子(36)がゲスト出演する。フジもこの状況を打破しようと話題作りに必死だ。
「『せめて色物で客を呼ぼう』という姿勢が見え見え。視聴者を騙くらかすような戦法に頼るようでは、低迷を脱出することは到底ムリでしょう」(前同)
『貴族探偵』の大不振に、打ち切り説が徐々に高まっている。
一部で打ち切り説や月9撤廃説が報じられると「見てるのは、コアな嵐ファンだけ」「仕方ない」と納得する視聴者も。「話が純粋につまらない上に演出と編集も酷い」「(同じ探偵物の)『IQ246』(TBS系)は面白かったのに」「つまらないドラマ歴代No.1」と非難も一向に絶えない。
そんな打ち切り説に拍車をかけているのが、亀山千広社長(60)の退任報道だ。亀山社長の退任がなぜ打ち切り説に関係するのか。
「6月の政権交代で社長になるBSフジの宮内正喜社長(73)は、数字や結果にこだわるタイプ。報道に力を入れる話も出ている。理想は『報道ステーション』のように数字が安定しているテレビ朝日でしょうか。亀山社長が『社運を賭ける』と声高に訴えていたものの、『貴族探偵』ははやくも不良債権扱いされるなど空気が一変した。早期処理のムードが高まる恐れがあり、月9ドラマ枠の存続も危うい。夏の『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)あるいは秋ドラマを最後に、一定の数字が見込める報道枠、またはアニメ・映画の枠が新設されるかもしれない」(前出・関係者)
内外から厳しく責め立てられる『貴族探偵』。大変革の決定打と見なされつつあり、フジの歴史に汚名を残すことは間違いなさそうだ。
- 文・安藤美琴(あんどう・みこと)
- ※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。