【高校野球ニュース・関東地区】100号を目撃せよ。「AbemaTV」が清宮幸太郎を生中継! (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

■インターネットで緊急生中継

 先週の当連載で、「清宮、『逃げ恥』超え!?」という話題を取り上げた。

 RKK招待高校野球大会での早稲田実対秀岳館戦を、RKK(熊本放送)がライブ配信したところ、同局史上最多の2万8000回の視聴数を記録。それまでの最多視聴数だったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の関連映像の記録を超えたというものだ。

 「何とかして清宮を見たい」という高校野球ファンは全国にいる。そこで、再びインターネットテレビ局が動くことに。6月3、4日に行われる愛知での招待試合(4試合)が「AbemaTV」で中継されることになったのだ。

 早稲田実と対戦するのは中京大中京、桜丘、至学館、享栄。野球どころ愛知の強豪が揃った。あと3本に迫る節目の100号本塁打が、この招待試合中に飛び出す可能性もある。全国からの視線が愛知で戦う清宮に注がれることだろう。

■高校通算最多本塁打「107発男」の今

 清宮が本塁打を打つたびに脚光を浴びるのが、高校通算本塁打ランキング1位の107本。

 この記録を打ち立てたのは山本大貴さん(元神港学園)。高校卒業後に進んだ社会人野球のJR西日本を昨年限りで引退し、今はJR西日本の駅員として働いている。

 2位の黒瀬健太(初芝橋本→ソフトバンク)に11本の大差をつけているので、自身の記録が抜かれる日がくるとは思っていなかったかもしれない。

 しかし、最近の山本さんのインタビューを読むと、プロ野球を背負って立つ男と期待せれる清宮に追い越されるのは本望といった心情を述べた。

■清宮の弟分はマルチプレイヤー

 早稲田実で清宮と3、4番コンビを組む野村大樹(2年)は、大谷翔平(日本ハム)もビックリの「三刀流」(?)。

 沖縄での招待試合では、1試合目に捕手でフル出場。2試合目に三塁からのリリーフ投手と重要なポジションを次々とこなした。

 投手としては、最速135キロのストレートにスライダー、カーブ、スプリットなども操る。「投手・野村」がものになれば、チーム力の底上げがなされ、来年につながる。その行方を楽しみに追いたい。

■虎視眈々と夏に向けて爪をとぐ

 夏の西東京大会で、早稲田実の最大のライバルと目されている日大三。

 昨秋の東京大会決勝で清宮から5三振を奪った左腕・櫻井周斗(3年)と、パワーあふれる打棒が売りの主砲・金成麗生(3年)のコンビが注目だが、夏を勝ち抜く秘策として金成の投手再転向プランを立ち上げた。

 元々は投手だったが、打撃を優先するため一塁へコンバートされた金成。しかし、関東大会の準々決勝・霞ヶ浦戦で公式戦初先発。いきなり150キロを繰り出した。

 「成長しているのは清宮だけじゃない」と言わんばかりの投げっぷりに、スカウトもド肝を抜かれ、「大谷翔平級」の声も挙がった。課題の制球力を改善させれば、夏も「投手・金成」の出番はあるか?

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