【プロ野球】メヒア(西武)はアイサツ代わりの一発から本塁打王に。初打席で本塁打を放った助っ人たちのその後は? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■自らのバットで実力を証明

 今季で日本球界5年目となるロペス(DeNA)も、巨人時代に初打席で本塁打を放っている。

 2013年3月29日、広島との開幕戦(東京ドーム)に7番・一塁で出場。バリントンから左翼席前列に放り込み、派手な「ごあいさつ」を見舞った。

 その後もコンスタントに本塁打を積み重ね、このシーズンは18本塁打でフィニッシュ。しかし、派手さがなかったせいか、翌2014年は外国人枠やチーム事情で出場機会が激減。不調に陥り、オフには戦力外通告の憂き目にあった。

 しかし、DeNAがロペスを獲得。2015年の開幕からチームの主力として存在感を発揮し、22本塁打を記録。2016年には34本塁打とキャリアハイを更新してみせた。衝撃のデビューはマグレでなかったのだ。

■「マルハーンショック」を癒やした好漢

 マルハーンに次ぐ、西武の「初打席本塁打助っ人」はメヒアだ。

 2014年の4月末に西武と契約し、5月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)に5番・指名打者で初出場。初打席に上沢直之(日本ハム)から左翼席に一発を放り込み、ファンを狂喜させた。

 西武ファンの筆者としては、この一発は未だ記憶に新しいところ。というのも、筆者はメヒアの活躍を喜ぶ周囲の西武ファン仲間に、「マルハーンの二の舞いにならなきゃいいけど」と冷水を浴びせたことがあったからだ。

 ひいきチームの助っ人の活躍が嬉しくないはずがないのだが、このときは、「外れる恐怖」から、簡単に喜んではいけないと心にストッパーがかかっていたように思う。なるべく期待のハードルを上げないように、と……。

 その年、メヒアは「シーズン途中加入の助っ人として初」の本塁打王(34本塁打)を獲得。説明するまでもなく、その後もコンスタントに本塁打を放っている。

 筆者の心配は杞憂に終わった。今はただただ、ホッとしている。

■球団史に名前は残した!

 広島のバティスタの直前に初戦本塁打を放ったのは、昨季、1年だけ楽天に所属したペレス。

 シーズン途中での加入で、7月12日の西武戦(西武ドーム)でお披露目の舞台がやってくると、初打席の初スイングで本塁打という離れ業をやってのけた。

 楽天初の「デビュー戦本塁打助っ人」となったペレスは、翌日の試合でもアーチをかけ、2試合連続本塁打を記録。

 最終的に24試合に出場して5本塁打とまずますの打棒を見せたが、契約は更新されずお役御免となった。

■「足踏みしない」が成功のカギ

 あらためてデビュー打席に本塁打を放った助っ人を振り返ってみたところ、勢いに乗ってブレイクする選手と、尻すぼみになってしまう選手が両極端だと気づいた。

 成功した助っ人はデビュー打席の一発を皮切りにシーズン本塁打を2ケタに乗せている。1ケタで終わってしまった助っ人は、その本塁打が「出合い頭」だった可能性も否定できない。

 それだけにバティスタが、ここからどれだけ打てるか注目。もし、本塁打を量産するようなら、「神ってる助っ人」として語り継がれる選手になるはずだ。

文=森田真悟(もりた・しんご)

【関連記事】
「【プロ野球】メヒア(西武)はアイサツ代わりの一発から本塁打王に。初打席で本塁打を放った助っ人たちのその後は?」のページです。デイリーニュースオンラインは、エルネスト・メヒア西武野球太郎プロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧