老害か芸風か?大竹まこと「藤井四段をシメろ」発言が物議に

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老害か芸風か?大竹まこと「藤井四段をシメろ」発言が物議に(写真はイメージです)
老害か芸風か?大竹まこと「藤井四段をシメろ」発言が物議に(写真はイメージです)

 将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)が公式戦29連勝の歴代新記録を樹立したことが大きな話題となっているが、これにタレントの大竹まこと(68)が「誰かシメてやれ!」「14歳のガキに調子乗らすな!」などと言い放ったことで炎上する騒動が起きている。理不尽な“若者叩き”として「老害」との批判が殺到し、これに大竹まことが「笑ってほしくて言っただけ」と釈明したが、それでも騒ぎが収まらない状況だ。

■芸風?ただの老害?炎上騒動で賛否両論

 大竹は27日放送の情報バラエティ番組『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演し、藤井四段のニュースに対して「29連勝だっけ? 本当に誰か負かさなきゃいかん。これ以上勝たせてどうすんの?」と持論を展開。続けて「77歳の爺さんが14歳のガキに『どうもすみません』ってあり得ないだろ。ルールを変えなきゃダメ。勝っても若いやつが『戦わせていただきましてありがとうございました』って言わなきゃ」と将棋のルールにまで噛みついた。

 さらに藤井四段が対局中の食事で支払いの際に「マジックテープ式」と見られるサイフを取り出したことが話題になると、大竹は「ガムテープで出来たみたいなサイフから金払うようなやつ、革のサイフも持てないやつがだな。ネクタイちゃんと締めろってんだよ。そういうやつに77歳の爺さんがボコボコじゃないか。これ以上、調子に乗らすな。誰かシメてやれ」と暴走気味のコメントを発した。

 これがニュースメディアなどで取り上げられると、ネット上では「老害の中の老害」「若者を妬むしかできなくなった典型的な老害だな」「シメる必要があるのはあなたでしょ」などと批判が殺到。「吠えるのが大竹まことの芸風」という擁護の声もあったが、それにも「芸風だからって何でも許されるわけじゃない」「芸風なら他人を貶めていいという発想が老害そのもの」といった意見が寄せられ、大炎上状態となってしまった。

「確かに大竹さんは昔から破天荒な芸風で、そのシニカルな毒舌が支持されて現在の地位を築いた側面があります。ですから大竹さんとしては今回も“通常運転”なのでしょうが、いくら天才棋士といっても14歳の少年を相手に過激な言葉を使えば『若者いじめ』に見えてしまうのかも……。さらに発言が活字になると“毒”ばかりが強調されてしまうため、炎上してしまったのでしょうね」(芸能関係者)

 この騒動を受けて大竹は、28日に放送された自身のラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ』(文化放送)であらためてコメントした。

 番組後半、曜日レギュラーの俳優・きたろう(68)に「炎上してるって聞いたけど、天才を認めなきゃダメだよ」と話を振られると、大竹は「聞いた人は分かってくれると思うけど、笑いの中でだけど愛情の塊だよ、俺の言葉は。文字起こしをすると全然違うものになっちゃう。こっちは芸人だから笑ってほしくて言ってるだけだから。本人を誹謗中傷するつもりは何もない」と釈明した。

 続けて大竹は「凄いのは分かってるって。誰か藤井を止めろよ、このまま14歳の少年が勝ち進んでいったら……それでいいのか?」と将棋界に喝を入れたい気持ちがあったことを示唆したが、きたろうは「いいんだよ、まれに見る天才なんだから」と冷静にツッコミ。きたろうはさらに「対戦相手までちゃんと紹介されて、こんなに将棋界にとって素晴らしいことはない」と“藤井フィーバー”を称賛したが、それでも大竹は「世間がワーッて盛り上がってるときに一人ぐらいはね、いろんな意見があっていいじゃないか!」と最後まで自身のスタンスを崩さなかった。

 この釈明も物議を醸すことになり、ネット上では「言い訳は見苦しい」「多感な時期の14歳の少年をイジって笑いにするなよ」「笑いにしても言葉遣いが汚すぎる」「ウケ狙いで人を傷つけるな」などと批判が寄せられている。その一方で「実際に番組を聞いたら嫌味な感じはしなかった」「大竹さんなりの愛情表現に思える」「芸人なんだから笑いにするのは当然でしょ」といった擁護の声もあり、賛否両論の状態となっている。

 いずれにしても、毒舌コメントが即炎上につながってしまうほど藤井四段の人気はすさまじいといえる。将棋界に大旋風を巻き起こしている14歳の天才棋士は話題性もケタ違いといえそうだ。

文・佐藤勇馬
※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。
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