生きた大腸菌のDNAに動画を記録し、読み込むことに成功(米研究) (4/5ページ)
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シップマン氏の研究チームは、Cas酵素を送る代わりに、 CRISPRシステムに通常通り振舞わせた。ウイルスのDNAを掴み、それを自身のCRISPRセクションに持ち帰ってくるメカニズムのことだ。
そして画像や動画をウイルスの断片のような感じの短いDNAセグメントに変換し、フレーム毎に大腸菌に導入した。
大腸菌のCRISPRはまんまと騙され、断片を掴んでは、受け取った順番でファイリングした。大腸菌はウイルスのコードの代わりに、動画や画像のコードを保存したのである。
アメリカでは大腸菌による集団食中毒が年に3回は発生している。そいつらを欺いて人間の思い通りに動かそうとする今回の試みは成功したようだが、細菌の進化の速度は速い。それに気が付いて細菌が新たな挙動を見せはじめるという未来もないわけではない。
そうなると人間と細菌の騙しあいってことになるのか。ちょっとしたSF小説が書けそうな気分になってきたぞ。