VS嵐も打ち切り検討?ジャニーズ冠番組に対するフジとテレ朝の違い

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Photo by josemanuelerre(写真はイメージです)
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 テレビ界に大きな地殻変動の兆しがある。フジテレビのジャニーズ利権を、テレビ朝日が奪いにかかっているというのだ。テレ朝といえば、昨年の定例会見で早河洋(73)会長兼CEOが「ジャニーズに頼らない」という発言をし、SMAP脱退組の1人、香取信吾がMCを務める『SmaSTATION!!』の9月打ち切りが報じられ、反ジャニーズかと思われていたはず。何が起きているのだろうか。

「その背景には、フジテレビの社長交代がある」

 と語るのは芸能関係者だ。

「前任の亀山千広(61)氏は、プロデューサー時代、月9をはじめ多くのヒットドラマを生んだ現場の人間です。対して後任の宮内正喜(73)は管理畑出身。コストカッターとしての役割を求められ抜擢されました。ジャニーズといえど、視聴率の取れない番組はどんどん終了させていくでしょう。『VS嵐』も打ち切り候補に挙がっていると囁かれています」

 現に、8月2日放送の同局『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)では、ジャニーズ枠が昨年11組から3組に大幅減少。ジャニーズを使っても数字が取れない、というフジ側の考えがみてとれる。

■テレビ業界で存在感を増すテレビ朝日&AbemaTV連合軍

 対してテレビ朝日だ。前出の会長の発言はあるものの、7月にMr.KINGの初冠番組がスタート。10月には東山紀之(50)をキャスターに据えた情報番組が始まるなど、ジャニーズ起用が相次いでいる。テレビ朝日の目論見について、テレビ関係者が話す。

「言うまでもなくジャニーズ事務所は男性アイドルグループのみを抱える唯一の芸能事務所。一種の独占企業です。フジテレビは目先のコスト優先で、その部分を見落としてしまっている。対してテレビ朝日は、まさにその部分を重視し、懐に抱え込もうと動き出した。視聴率好調、将来を見据えてネットTVのAbemaTVと提携したテレビ朝日は業界内でも勢いがある。ジャニーズという業界唯一無二の“商品”を手に入れれば、さらに力を増すでしょう」

 弱体化の著しいフジから離れようとするジャニーズ、そこに食い込むテレビ朝日。ここに両社の経営戦略の違いがみてとれる。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)
※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。
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