「ひと言では語りつくせない理由」がある引退した芸能人たち
今年1月23日、女優の江角マキコが芸能界を引退すると代理人弁護士が発表した。江角は、同日に発売された週刊誌上で“不倫疑惑”が報じられていた。代理人は「(不倫疑惑が報じられた相手とは)不倫ではなく投資金返還交渉のために会っているだけ」として否定。一方で江角は、夫との別居生活を認めた上で「生活スタイル上の便宜のため」とし、離婚の予定は全くないと強調した。
近年の江角は、2014年3月にそれまで所属していた大手芸能事務所を離れ、個人事務所を立ち上げて芸能活動していた。同年8月には写真週刊誌に、当時の男性マネジャーに命じて、タレントの長嶋一茂の自宅に“バカ息子”など落書きを命じていた疑惑が報じられていた。
また、女優の清水富美加も今年になって芸能界からの引退を表明したひとりだ。2月11日に、宗教法人『幸福の科学』に出家するためだとして、芸能界引退をあかした。教団は『千眼美子(せんげん・よしこ)』という法名を与えたことを発表し、教団ホームページ上で《人道的映画に出たいという強い希望を持っていたにもかかわらず、最近は、人肉を食べる人種の役柄など、良心や思想信条にかなわない仕事が増え、断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心との葛藤のなかに置かれていました》などと出家への理由を説明した。
「一度は引退を表明した清水ですが、幸福の科学が運営する芸能プロダクションに籍を移し、教団が制作する映画への出演などを予定しています。彼女はいまだに根強い人気があり、教団関連の仕事以外の芸能活動への復帰を願う声は多いです」(芸能プロダクション関係者)
出産での引退や不祥事での引退も
さっぱりと表舞台から去った女優もいる。女優の堀北真希は、2月28日に2月末をもって芸能界を引退することを発表した。自身の公式ホームページに直筆メッセージを寄稿し、《母になり、愛する家族と幸せな日々を送っています。このあたたかで、かけがえのない幸せを全力で守っていきたいと思っています》と、家事と育児に専念する意思を示した。
「堀北は、1980年に俳優の三浦友和との結婚を機に引退した、山口百恵さんへの憧れがあったようです。潔く辞めた彼女の姿に自分を投影したのではないでしょうか」(同・関係者)
一方、不祥事が原因で芸能事務所から引導を渡された人物もいる。3月21日に、俳優の山本裕典が所属する芸能事務所が、マネジメント契約を終了することを同社ホームページで発表した。
《本日までの一連の諸事情を鑑み、山本が弊社の考える基準に至らなかったため、契約内容に違反したと考え、断腸の思いで、契約を終了することにいたしました》と社長の名義で契約終了の理由が説明されている。
「女遊びがどうしてもやめられなかったのです。写真週刊誌には何度となく掲載されたこともあるのですが、改善される様子もなく、事務所の再三にわたる勧告を無視して遊びほうけ、たくさんのスキャンダルを芸能マスコミに握られてしまっていたようです。事務所としても対応しきれないとして、公になる前にさじを投げたのでしょう」(テレビ局関係者)
引退といっても人それぞれ、さまざまな理由があるようだ。
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Naoaki / PIXTA(ピクスタ)