秋津壽男“どっち?”の健康学「悪い食べ合わせで体が不調になることも。体が一番よく働く食べ合わせとは?」 (2/2ページ)

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 昔から「うなぎと梅干し」が悪い食べ合わせと言われるのは、食欲が増して食べすぎてしまうためかもしれません。また、ともに「う」で始まるなどゴロ合わせから言われている説もあります。

「油もの+冷たいもの」の他に相性の悪い食べ合わせが「トマトやレモン、いちごなどビタミンCの多い野菜・果物」と「きゅうり」です。きゅうりにはビタミンCを破壊する「アスコルビナーゼ」という酵素があるため、野菜サラダにはきゅうりを入れないほうがいいのです。しかし酢を加えるとアスコルビナーゼの働きを抑えるので、きゅうりの入った野菜サラダが出てきたら酢入りのドレッシングをかけるとよいでしょう。

 このほか、よくない食べ合わせが「ドリアンとビール」です。東南アジア産で強い甘みとビタミンB1などの栄養が豊富なドリアンにビールが加わると、ドリアンの発酵成分とビールの酵母が合わさり、胃の中で発酵し、ガスが発生しやすくなります。「胃が破裂して死ぬ」というのは都市伝説ですが、体調不良を起こす可能性は十分にあります。また、ビールやコーラのような炭酸飲料は、無理をせず間隔を開けてゲップをしながら飲むのが正しく、調子に乗っての一気飲みは胃を張らせるので、医学的にはNGです。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「悪い食べ合わせで体が不調になることも。体が一番よく働く食べ合わせとは?」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 8/31号“どっち?”の健康学秋津壽男梅干し酵素カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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