SMAP独立組の動きが波及か?離反者の続出とジャニーズ幹部への恨み節再燃
元SMAPの稲垣吾郎(43)、香取慎吾(40)、草なぎ剛(43)が9月8日にジャニーズ事務所を契約満了で退所した。そんな三人の動向が話題だ。一方、SMAPの解散劇のきっかけを生み出したジャニーズ幹部への恨み節が一部ファンの間で再燃している。
正式に退所して、ついにフリーになった元SMAPの三人。巷では、今後のレギュラー番組やCMなどの動向が逐一報道されている。中でも大きな変化が、ジャニーズで長年禁じられていたネット写真の解禁だ。11日には一部スポーツ紙に対し、香取の代理人弁護士がネット上における写真掲載を了承。12日に香取の写真が載ったネット記事がアップされるなど、ファンの間で歓迎ムードが広がっている。また、三人がSNSを始めるのではないかと期待の声も上がっている。
■SMAP解散させたメリー喜多川副社長への非難が再燃?
一方ジャニーズ幹部には、三人の離脱が迫る夏頃からブーイングが再燃。特にSMAP解散の引き金になったメリー喜多川副社長(90)らには、一部ファンから「(解散は)メリー喜多川によるパワハラ」「大嫌い」「老害」と恨み節が聞こえてくる。
「SMAP解散の一因には、やはりメリー副社長の『週刊文春』(文藝春秋)での発言が挙げられるでしょう。娘の藤島ジュリー景子副社長(51)を次期社長にすると言い、I女史に『対立するならSMAPを連れて出て行ってもらう』と口撃した。そこから今日に至るまでの経緯はマスコミに書かれ、もちろんファンも知っている。だからこそ5人の別れを生み出した幹部への怒りが収まらないのだろう」(報道関係者)
ジャニーズはファンとの関係にとどまらず、内部で問題が生じ始めている。今年5月には、メリー副社長と対立したI女史はもちろんのこと、I女史の右腕と呼ばれたF氏が退所した。その他社員やジャニーズJr.も離れていると言われるなど、離反者が続出。6月には転職サイトでジャニーズがマネージャーの求人をしたことも記憶に新しい。
同事務所のやり方にファンからも「ジャニーズって古いよね」「ジャニーズは本当に好きなのに、ジャニーズ事務所は本当に嫌い」と非難する声が少なくない。芸能界で権力をふるうも、世間で四面楚歌に陥りつつあるジャニーズ事務所は今後どうなるのか。
「内部でSMAPにまつわる事情を知らない者はいないだろう。むしろ報道以上に生々しい事情を知っているかもしれない。離反者が出るのも自然だ。ジャニーズは、60年代に創業した老舗の芸プロだが、かつて視聴率三冠王のフジテレビでさえ崩壊危機に面する今、絶対はない。タレントも含め、優秀な人材の流出を止められなければ、幹部による家族経営の限界が見えてくるだろう」(前出・報道関係者)
稲垣たちの離脱で転換期を迎える気配のジャニーズ。ファンの恨み節を声援に変え、さらなる飛躍を果たすことはできるのか。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。