フジテレビがお荷物番組『めちゃイケ』を打ち切れない深刻すぎる内情とは?

デイリーニュースオンライン

フジテレビがお荷物番組『めちゃイケ』を打ち切れない深刻すぎる内情とは?(写真はイメージです)
フジテレビがお荷物番組『めちゃイケ』を打ち切れない深刻すぎる内情とは?(写真はイメージです)

 もはや芸能界の風物詩的存在になっている“めちゃイケ終了説”。1996年スタートの『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)だが、ここ数年は視聴率の大不振に加えて「番組内容がつまらない」といった意見が噴出し、改編期が近づくたびに打ち切り情報が浮上してきた。そして今年、新社長の宮内正喜氏(73)が「タイムテーブルを白紙にする」と発言したことによって、さらに終了説が加速しているが──。

「実際に局内でも問題視されているのは、内容以前に視聴率。ほんの数年前には平均視聴率20%超えも記録していた『めちゃイケ』ですが、近年では同時間帯最低も珍しくなくなり、ここ数ヶ月は4~5%台という有様。土曜のゴールデンでこの数字では話にならないため、『可能であればすぐにでも打ち切りたい』というのがフジの本心です」(テレビ局関係者)

 それでも現状で『めちゃイケ』は4月以降も“放送継続”の可能性が高いという。局の低迷を象徴する土曜日ゴールデンのバラエティ番組には複雑な事情が交錯しているようだ。

「フジとしては『笑っていいとも!』終了後、後釜となった『バイキング』が長らく苦戦していたことで、ご長寿番組の終了に対してアレルギー反応がある。局全体の風向きを変えるため、断腸の思いで『いいとも』を打ち切ったはずなのに数字的には改善どころか、さらに下降したワケですからね。現在でも局内から『終わらせるべきではなかった』という意見が出ているほど。『めちゃイケ』はこれまでのフジテレビを支えてきた看板番組。そう簡単に終わらせるワケにはいきません」(同・関係者)

 さらに『めちゃイケ』を打ちきれない理由として、「代替えが用意できない」という部分も無視できない。

■『めちゃイケ』の3月打ち切り説も実現性はゼロではない?

 フジテレビでも仕事をしている放送作家が語る。

「『めちゃイケ』を打ち切りにしたところで後続番組で目を見張る成果を挙げられなければ意味をなさない。現状フジテレビには、あの枠で放送させるに足る番組企画が何ひとつ存在していない。打ち切りスレスレながら、後釜番組が用意できないため消化試合として放送されているバラエティ番組はどの局にも複数存在している。『めちゃイケ』の代わりになるような企画が生まれれば、3月打ち切りもあり得ますが、今のフジテレビにはそんな企画が集まるような求心力は全くありません」

 肝いり番組もことごとく早期打ち切りとなり、時間帯最低視聴率を連発するフジテレビだけに、それなら波風立てず『めちゃイケ』を放送していけばいいという判断か。フジテレビの浮上は遠そうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
「フジテレビがお荷物番組『めちゃイケ』を打ち切れない深刻すぎる内情とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、めちゃ×2イケてるッ!フジテレビエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る