金本阪神が中日と広島へ仕掛ける仁義なき“銭闘”ダブル抗争 (2/2ページ)

週刊実話

興味深いのは、国内FAの件の時。緒方監督は'99年オフ、他球団が獲得に乗り出しましたが、家族の事も考えカープ愛を貫きました。かたや金本監督は'02年オフに阪神移籍を決断し、現在に至っています」(同)

 ともに指揮官となった今、その立場は逆転してしまった。阪神はこの2人の監督の“ライバル物語”で、対広島戦を盛り上げ、カープ女子を甲子園に誘い込もうとしているのだ。
 「昨今、ご贔屓のチームの遠征先まで出向き、日帰り観戦するファンも増えています。『ファンの遠征』ということを考えれば、広島から最も近いところにあるセ球団の阪神は、さらにカープ女子を引き込む要素を持っています」(スポーツライター・飯山満氏)

 それだけではない。中日にも宣戦布告をしていた。
 「中日の優良外国人、アレックス・ゲレーロの強奪です。ゲレーロは本塁打35本、打率2割8分(26日時点)。1億5000万円で中日が獲得しましたが、残留となれば2億円以上の提示は必須。阪神は“脈アリ”と見ています」(在阪記者)

 金本監督が就任してからの2年間、シーズンを通して活躍した外国人野手はいない。「打線の軸になる選手がほしい」と金本監督はフロントに要請している。中日はそのゲレーロの慰留に必死だが、本格的な交渉はシーズン終了後となる。
 「昨年オフの時点で、阪神の渉外担当はゲレーロにも声を掛けていたんです。それを中日にさらわれた後、元楽天のマギーに切り換えたんですが、こちらも巨人との争奪戦に敗れ、キャンベル獲得となりました。阪神にすれば、リベンジの意味合いもある」(球団関係者)

 昨年、MLBドジャースに所属していたゲレーロは、森繁和監督(62)自らが渡米して口説いて獲得した選手。それを強奪したとなれば、中日の「打倒阪神」への思いは高まり、対戦も盛り上がる。名古屋の中日ファンも甲子園に乗り込んできそうだ。
 「阪神のFA補強は投手中心で方向性は決まっています。しかし、ゲレーロの動向次第では、日本ハムの主砲・中田翔に矛先が向くかもしれない」(同)

 中日、広島が最も恐れているのは、エース・藤浪晋太郎の復活だ。160キロ近い荒れ球は脅威なのだ。その藤浪のCSでの登板も予想されており、「ぶつけた」なんてことになれば、来季の広島戦は遺恨の様相まで深まってくる。
 甲子園が熱くなる!

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