【国沢光宏の言いたい放題】自動運転の時代が到来!?未来のクルマはどう変わる?【第4回】

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【国沢光宏の言いたい放題】自動運転の時代が到来!?未来のクルマはどう変わる?【第4回】
【国沢光宏の言いたい放題】自動運転の時代が到来!?未来のクルマはどう変わる?【第4回】

毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

目次

そもそも自動運転ってどういう技術? 日本で自動運転車は普及するの? アウディの自動運転技術とは? ■「国沢光宏の言いたい放題」自動運転は人とクルマの未来を変えるのか!?

「国沢光宏の言いたい放題」も早いもので第4回! 

前回は国沢先生にオススメの中古車を教えていただきましたが、今回のテーマは再びクルマの専門的な話に戻って「自動運転」について語っていただきます。

近年の車の話題の中でも「自動運転車」はホットなトピックです。経済紙でも自動運転のニュースは連日尽きませんが、果たして本当に自動運転のクルマが街を走る未来はやってくるのでしょうか? 国沢先生に解説していただきました。

■そもそも自動運転ってどういう技術?

牧野:緒方さん、自動運転のクルマって夢物語だと思うんですけど、実は遠い将来の話じゃないみたいですよ?

国沢:本当に!?

牧野:そんな話をニュースなどで聞いたんです。

緒方:いよいよですね。

牧野:というわけで、今日のテーマは「自動運転」です。まず、最初に自動運転ってどういうものなのか僕も緒方さんもクルマが自動で走るってことしか分からないので、簡単に解説していただきたいのですが

国沢:まず2人は自動運転をどう思っているの?

牧野:まだ夢物語だなというのは思いますね。

緒方:実際に街中を走るようになったらちょっと怖いところもありますね。

国沢:牧野君は自動運転のクルマでどういうことができると思いますか?

牧野:以前、ハンドルから手を放して、クルマが高速の上を自動で進むという動画を見たんです。

国沢:それは自動運転でいいんですか?

牧野:ん、どういうことでしょうか?

国沢:緒方さんは「自動運転」ってどういうイメージを持っていますか?

緒方:人の手を使わず、そのまま動いてくれるというイメージです。

国沢:たぶん2人の言ってることが違うと思います。話が合わないですよね。要するに緒方さんはクルマが自動で全部やってくれるってことでしょ? 一方、牧野君は高速道路でクルマが勝手に走ってくれるということ。それは全然違うんじゃないの? 自動運転といえば緒方さんの言ってることが自動運転じゃないかな?

牧野:確かに……。言われてみればそうですね。クルマに乗って何も操作せずに目的地まで行ってくれるというのが本来の自動運転の意味ですね。

国沢:だから自動運転って緒方さんがイメージしているのはタクシーみたいに運転手が人間ではなく、クルマがやってくれるというのが自動運転だと思ってるでしょ? でも、今牧野君は、とりあえず自分は運転しながらちょっとクルマが助けてくれるということでしょ? 全然違いますよね。

牧野:なるほど、僕の言っていた自動運転はそういうニュアンスでした。

国沢:それで、クルマが全部自分でやってくれるというのは僕はもう無理だと思ってる。だって、だったらタクシー呼べばいいじゃないですか。

緒方:タクシーいらなくなっちゃいますもんね。

国沢:いらなくなるとはいいませんが、タクシーって電話したら来てくれるし、免許証なくてもどこか行けるし、酔っぱらっても連れてってくれるし、クルマ持ってなくてもいい。それが自動運転でタクシーに変わるものができるかといったら、やっぱりネックは自動運転のクルマの値段なんですよ。タクシーと同じようにクルマ誰かが持ってないといけない。そうするとタクシーの料金と自動運転を頼んだ料金とあまり変わらなくなってくると思うんです。だとすれば、例えば女性が一人の時、タクシーならタクシーの運転手と二人だからだれか来たら逃げてくれるし助けてくれる。でも自動運転君だったら人が居たら止まるからガラス割られて連れていかれたらどうなりますか?

緒方:それはちょっと女性一人だと何も対処できないですね。

国沢:後、おじいさんおばあさんが病院行くのにって言ったけど、おじいさんおばあさんの家まで迎えに行って、自動運転だったら出てきてくれどうぞとは言わないよね。病院連れて帰ってくるときもタクシーなら呼びかけてくれるけど、自動運転君は黙ってるだけで怪しいよね。

牧野:それだと自動運転だと無理があるんですね。

国沢:というよりコスト的に成り立たないと思うんです。だって、必ず介助の人がもう一人いると思うんです。

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■日本で自動運転車は普及するの?

国沢:牧野君の言ってる自動運転は別にそんなにすごくびっくりすることではなくて、今売っているクルマは既にそれができるクルマが多いんです。例えば、日産が「自動運転」って言っているけど、車速10kmまではさっき言ったレーンキープをやってくれる。それから僕が持っているクルマの中でもスバル・WRXとかも今ハンドルは自動的に高速道路は車線を見てそこをキープしてくれる。ハンドルから手を離すことはできませんが、触っていれば大丈夫です。後は、ボルボの新型だと渋滞になった時に、前のクルマが居れば手を膝の腕に置いておけば進んでくれます。

緒方:進んでいるんですね。

国沢:ちなみに手放し運転は違反だと思うかもしれないけど、解釈は全部ジュネーブ条約というので決まっていて、ハンドルが動くクルマは手を放していてもいいですよ。その代わりハンドルは目の前にあって必ず触れるようにするかまたは膝の上で持てるようにするというのが条件です。

牧野:国際的に条約で決まっているんですね。

国沢:だから自動運転というより「運転アシスト」と言い換えた方がいいかもしれない。

緒方:運転アシスト。

国沢:運転アシストの何がいいかと言ったら、僕ぐらいのおじさんはいつ死ぬか分からないんですよ。

牧野:あー、とっさの心臓麻痺とかですね。

国沢:まだ若いときはそう簡単に死なないと思うけど、おじさんは急に死ぬんですよ。そんなときに何の運転補助もついてないクルマで歩道で人が歩いて赤信号だったら突っ込むじゃないですか。高速道路じゃなくて一般道でも車線を逸脱すると人に迷惑がかかるじゃないですか。運転アシストがついているクルマって例えば、自動的に車線をキープしてくれて、何も人間が操作しないと自動的にスピードを落としてくれて止まってくれる。

緒方:えーそうなんですか!

国沢:止まってくれてハザードがついたりとか、もっと新しいレクサスなんかは止まった時点ですぐに電話応対ですぐに救急車を手配してくれる。

緒方:それはすごいですね!

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■アウディの自動運転技術とは?

牧野:今回のアウディのA8というのはメディアで騒がれていると思うのですが、既存のクルマとどう違うのですか?

国沢:一歩というかな。今までの既存のクルマは高速道路で車線を見て走ってくれるんだけど、とりあえずハンドルは触ってないといけなかった。それを外して触らなくてもいいようになった。今ボルボとかは渋滞とかの速度域の低い50kmくらいまでは同じことをやってくれるけど、アウディの今度出るやつは高速道路でクルマが居ない時でもやってくれるということで、そこまでウンと変わったというわけではないです。

牧野:まだこれから自動運転アシストの技術はこれからもどんどん進んでいくということなんですね。

国沢:ここの間にはものすごい差がある。

緒方:すごく分かりやすいですね。

牧野:自動運転はちょっと今後も無理だろうと。

■本日のまとめ

国沢:運転アシストは人間の役に立つし、事故を減らす効果があるので、これからもどんどん進むと思います。ただし、運転手の役をしてくれるような自動運転君はちょっと無理だろうと思います。

牧野:なるほど、これが今日のまとめということですね。僕も緒方さんもまた一つ自動運転について知識を得たところで、国沢光宏の言いたい放題第4回でした。また次回をお楽しみに。

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