戸田恵梨香（29）と成田凌（23）が、実に奇妙な出来事から交際中ということが発覚してしまった。10月12日付の『サンケイスポーツ』では、単に「交際発覚」とだけ報じられていたが、翌13日発売の写真週刊誌『フライデー』（講談社）で納得。交通事故から両者の交際をキャッチしたとの仰天記事が掲載されていたのだ。

　夏ドラマで高視聴率を獲得した、山下智久（32）主演の『コード・ブルー』で共演していた戸田と成田。ここがスタートだとすれば、交際期間はごくわずかと見られるが、マスコミに発覚してしまったのは完全に成田のミスからだった。

「フライデー記事では、戸田を乗せた成田の運転する車がフライデーのハリコミ車にぶつかってきたことで、本当に偶然スクープをキャッチしてしまったことを詳報。駆けつけた警官から聴取を受ける写真が複数掲載されるという、摩訶不思議な熱愛スクープとなりました」（スポーツ紙記者）

　フライデーの発売前日、先駆けて交際を報じたのは『サンスポ』だった。情報源は戸田の所属事務所とみられるが、この“スクープつぶし”にフライデーは怒り心頭。Webサイトにアップした記事には「サンスポが唐突に流した戸田と成田の熱愛情報だが、真相を知っているのはフライデーだけだ」という一文も付け加えられていた。現場を撮った者としては、当然の意地だろう。

■本来なら10：0で成田が悪い？

「ところが、Web版の記事に対してネット上では『フライデーがわざと車をぶつけたのか』『ふたりの方が被害者じゃないの？』と、フライデーに対する批判が殺到。誌面の記事を改めて読めば、停車しているところに成田の車がぶつかってきたことが明記されているのですが、ネットの記事には詳細がないため、事故の状況がイマイチわからなくなっている。そのせいで、本来なら10：0で完全に成田が悪い事故なのに、なぜかフライデーが悪者扱いされてしまっているんです」（前出・スポーツ紙記者）

　スクープを横取りした、憎きサンスポへの批判が先行し、思わぬバッシングを受けてしまったフライデー。ラッキーパンチとはいえ、見事に人気女優と若手俳優の交際をキャッチしたのだから、少なからず賞賛されるべきスクープ記事となったはずだが……。

文・橘カイト（たちばな・かいと）

※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相！禁忌都市伝説』（ミリオン出版）ほか多数。