木村拓哉、映画主演が連続決定で本格化する”映画俳優”への路線変更

デイリーニュースオンライン

Photo by Pixabay(写真はイメージです)
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 元SMAPの木村拓哉(44)が、2019年に公開される映画『マスカレード・ホテル』に刑事役として出演することが、今月11日に明らかになった。本作は作家・東野圭吾氏(59)の同名小説を原作にしたミステリー作品で、木村拓哉は主人公である警視庁捜査1課のエリート刑事役を務める。また、潜入捜査先であるホテルの教育係役には女優の長澤まさみ(30)が抜擢されている。

 本作の主演が決まったことで、木村は今年公開された『無限の住人』、来年公開の『検察側の罪人』に続き、3年連続主演映画出演となる。これまで木村は2年連続での映画出演はあったが、3年連続は今回が初。刑事役や長澤との共演など、まさに“初物づくし”となっている。

 ちなみに『マスカレード・ホテル』の監督は、木村が出演したドラマ『HERO』(フジテレビ系)などを手掛けた、演出家の鈴木雅之氏(59)が担当する。検事から刑事役にフィールドを変えた今作はどのような作品に仕上がるのか、ファンからの期待の声があがっているようだ。

「木村自身も今作には非常に意欲的なようです。SMAP解散以降、木村は『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)以外は映画を中心とした俳優活動がメインになりました。一部関係者からは、本人もそれを意識してなのか『映画俳優として自分の芝居を鍛え直す』と周囲に語っているとか」(芸能関係者)

 一時は秋の月9ドラマの主演が決まっていた噂もあったものの、結局その話は立ち消えてしまった。すっかりテレビでの露出が減ってしまった木村だが、本人も映画俳優としてのキャリアアップを本格的に考えているのかもしれない。

 木村のファンにとってはうれしい発表となった、東野圭吾ファンからはブーイングが飛んでいるという。

■求められる“キムタク”のアップデート

「この発表を受けて『木村拓哉はイメージじゃない』、『キムタクではない』という落胆の声が早くも上がっているようです。原作ありきの作品は、常に原作ファンからの批判は付き物ですが、俳優として『なにをやってもキムタク』という評判がまだある以上、通常よりも批判の声が目立っていますね」(芸能記者)

 そうした背景もあり、事前のPR活動がより重要になってくるという。

「うまくPRしなければ『キムタクのイメージビデオ』などと揶揄されて、大コケしてしまう可能性は高い。以前に主演を務めた『無限の住人』についても、他の人気映画と同時期公開だったため、客足が伸びなかったという声もありしたが、それ以前にPRが全くうまくいかなかったという意見の方が多かった。共演の長澤もうまく活かしながら、テレビや様々なメディアでPRすることも重要かもしれません」(前出・芸能関係者)

 この作品をきっかけに、培ってきたある種の“キムタク”というブランドをアップデートしなければ、今後の本格的な映画俳優進出は難しいかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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