世界遺産の町、リトアニアの首都・ヴィリニュスで見るべき美しい教会6選 (2/3ページ)
混じりけのない信仰心が生み出す、かすかな物音を立てることすらはばかられるような神聖な空気に圧倒されずにはいられません。
・聖ヨハネ(ヨノ)教会
ヴィリニュス大学の敷地内にある教会で、1387年に建設が始められ、18世紀に大学の教会となりました。現在のバロック様式の姿は、1737年の火災後の改装によるものです。
本堂の東側にある18世紀の祭壇は、10の独立した祭壇が折り重なって1つの祭壇に見える複合的な構造をしており、「視覚的音楽」とも称されています。
10の祭壇が次々にたたみかけてくるかのようなドラマティックな感覚は、実際にここを訪れた人にしかわかりません。
・聖アンナ教会
15世紀末に建てられた、ヴィリニュスを代表する後期ゴシック様式の教会。建設には33種類もの形の異なるレンガが使われており、その美しさからフランボワイアンゴシック建築の傑作とたたえられています。
1812年、ヴィリニュスに入城した際にこの教会を見たナポレオンが「わが手に収めてフランスに持ち帰りたい」と言ったのは有名なエピソード。