トンガラグビーが抱える事情。日本代表が破ったトンガ代表の本当の姿。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

イングランドやニュージーランドでプレーしている選手に比べ、確実に劣っている」(ケフ監督)

 国内の違うクラブでプレーする選手を集め、代表チームとしての成熟度を上げるだけでも大仕事だ。それに加え、違う国のクラブでプレーする選手、しかもフィットネスレベルも違う選手をまとめるとなると、監督としてチームを勝利に導く作業の難易度はさらに高まるだろう。

 選手のプレースタイルやフィットネス面での違いだけでなく、代表選手が複数国のリーグでプレーする事情は、選手の招集にも影響する。

「代表選手の各国クラブとの契約はとにかくさまざまで、本当に招集したい選手が全員集まるのは、ワールドカップの年だけ。これもトンガ代表が抱える課題のひとつ」

 Ikale tahi (ウミワシ/トンガ代表の愛称)を率いるケフ監督の課題は多岐に及ぶ。

 テストマッチで勝利を挙げた日本代表の健闘は称えるべきだ。しかし、リーチ主将の冷静な分析も忘れてはならない。

 さまざまな事情から、ワールドカップイヤーに別物のチームに変化するチームというものも存在する、現代のテストラグビー。日本代表も、2019年に「別物」と呼べるような素晴らしいパフォーマンスを見せることが出来るだろうか。

(文/竹鼻智)
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