イギリス旅行で時間がないときはこれだけ!ロンドンの大英博物館で見るべき至宝10選 (5/6ページ)
・ウルの牡山羊の像(展示室56)
メソポタミアの古代都市・ウルでは、王族や上流階級の人々は豪華な装身具や武具などとともに埋葬されていました。この牡山羊の像は、王墓の「死の穴」から発見されたもので、宮廷の音楽家や芸人の副葬品であったのではないかとみられています。
紀元前2600~2400年ごろと想像を絶する昔に作られたものですが、まったくその古さを感じさせないその美しさには、ただただ驚くばかり。
金箔が張られた木製の像で、金や銅、ラピスラズリといった貴重な材料を使って丹念に細工が施されています。学術的価値はよくわからなくても、とにかく「かわいい!」とひと目惚れしてしまう人多数。
・エジプトのミイラおよび金箔を施した内棺(展示室63)
大英博物館でロゼッタストーンに次いで高い人気を誇っているといっても過言ではないのが、古代エジプトのミイラの展示室。古代エジプト人にとって死と死後の世界は特別なものであり、ミイラ化は死者をこの世のものから不死の存在へと移行させるためのステップのひとつでした。
この展示室では、今にも動き出しそうなミイラとともに、金箔や緻密な装飾が施された美しい内棺が展示されています。
人間のミイラだけでなく動物のミイラもあり、特に目を引くのが猫のミイラ。当時のエジプトでは、猫は女神バステトの化身とされていたため、多くの猫のミイラが造られたそう。