米スカウトが後退でサブマリン牧田が残留しても喜べない球団事情 (2/2ページ)

リアルライブ

西武球団に対し、2000万ドルを支払い、さらに牧田個人に「100万ドル台の年俸で2年以上」という契約になれば、“大谷を獲得する以上の出費”となる。

 これが、国際試合での実績があるのに、牧田に関心を示す米球団が現れない理由だろう。

 プロ野球解説者がこう言う。

「牧田はポスティングシステムによる米球界挑戦を(西武に)認めてもらいましたが、契約できなかった場合はチームに帰還する約束だと聞いています。牧田は国内FA権しか持っていません。今年ダメなら、チームに残留し、落札金の掛からない来年オフに再挑戦する二段構えでは?」

 西武球団がポスティングシステムによるメジャー挑戦を許した理由の一つに、「国内他球団に行ってほしくない」というものもあった。また、本人のメジャー志望が変わらないと分かってからは、「海外FA行使=球団に入るカネはゼロ」、「ポスティングシステム=落札金」の見解も持ち始めたという。

 この「せめて、落札金くらいは…」の情報が本当なら、西武球団は入札金の金額を上限いっぱいまで設定して来ない可能性も高い。こんな声も聞かれた。

「12球団のなかで、もっともFAによる流出選手が多いのが西武なんです。去年までで、15人。FA元年の94年オフに工藤公康、石毛宏典といった金看板が出て行き、昨年は岸孝之を喪失しました。今季唯一ローテーションを守った野上亮磨(30)もFA権を行使し、移籍前提で他球団と交渉しています」(前出・同)

 西武首脳陣は牧田に残留の可能性が出てきたことを受け、喜んでいるという。貴重な戦力だからだ。だが、来年オフ、不名誉な流出選手の人数をさらに増やすことになるかもしれない。(一部継承略)

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