【ドバイ現地リポ】 若きサクラセブンズ「もろい」と中村主将。経験、成長へ (3/3ページ)

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自分も落ち着かせることができていない」と、若いチームの可能性を感じながらも、試合の中で流れを持ってくるために自らが機能しきれていない現状に歯がゆさを感じている桑井亜乃も「ボールを持ったら、前に出るという意識は常に持っている。できたところとできなかったところがあった。体が大きいので、常に試合に出て、体を張っていないといけない。そこが課題」と、常時グラウンド上にいて頼れる存在になるために引き続き意識高く練習に取り組んでいく必要を実感している様子だった。

 8月におこなわれた女子ワールドカップに参加した15人制組も、「北九州(セブンズ/今年4月)の時に比べらたフィジカルファイトできるようになった。ちょっとは手応えを感じてます。でも、抜かれたり、サポートが遅くなったりしたし、もっとフィジカルにプレーできるようにならないと」と、イングランド戦でトライを奪うなど思い切ったプレーを見せた長田いろはや、「最後の最後に合流したので、できることをしっかりしようと思った。場面場面によって、アタックは通用。前にゲインできた」という鈴木彩夏など、7人制モードへの転換がうまくいってチームに貢献できたメンバーもいた。

「招待チームで参加するのとコアチームではプレッシャーが全然違う。いまの力がわかった。練習の強度とか質とか高めてきたつもりだったけど、ここで戦うためには足りていなかった。最後のゲーム、ミスもあったが、戦う、勝負していく気持ちはあった。それが見られたのは良かった。ここから這い上がっていかないと」

 そう現状認識を語った稲田HC自身も含めて、本当の意味で初めて世界と戦うことを知ったメンバーたちのワールドシリーズ8強入りへの挑戦は始まったばかりだ。

(文:出村謙知)

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来年1月下旬の第2ラウンド・シドニー大会を見据える(撮影:出村謙知)
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