トゲトゲになったバウムクーヘン!?知られざるリトアニアの国民的お菓子「シャコティス」 (2/3ページ)
日本でいうコンビニのような小さなショップでもシャコティスを見かけることが少なくなく、リトアニアでこのお菓子がいかに重要な存在であるか、手に取るようにわかります。
筆者も実際に、箱入りのミニサイズのシャコティスを購入してみました。
高さ15センチほどのきれいな箱に入ったシャコティスは、リトアニア土産にもうってつけ。箱を開けたらビニールの袋に包まれたシャコティスが顔を出しました。
トレードマークのとげとげが、お茶目ないたずらっ子のようで可愛いですね。
一度見ると忘れられないこの形は、シャコティスの製法と関係しています。
日本人になじみのあるドイツ式バウムクーヘンは、生地ゆっくりと回転させて生地が垂れないように注意しながら焼きますが、シャコティスはむしろ逆。生地を早く回転させて、あえて垂らすことで生まれる独特のとげとげを造形美にしているのです。
食べるときに飾りつけがされることはあまりなく、そのまま出されたものを枝を折るように手でちぎって食べるのが一般的。
シャコティスの断面を見てみると、バウムクーヘンほどはっきりした層にはなっていないことがわかります。