恒星間天体「オウムアムア(Oumuamua)」の謎。惑星との激しい衝突により制御不能な回転をしていることが判明(オーストラリア研究) (2/3ページ)

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ここからこの大きさの天体としては珍しいほどバラエティ豊かな組成をしていることが推測されますとフレーザー博士。


・恒星系からはじき出されて、恒星間宇宙を漂っている

 イギリス、ハートフォードシャー大学のファボ・フェン(Fabo Feng)博士は、その起源を突き止めたかもしれないと主張する。

天体の動きを再現した結果、オウムアウアは若い星々の集まる付近のプレアデス移動グループ(Pleiades moving group)からやってきたのではと示唆されました。

元々いた恒星系からはじき出されて、恒星間宇宙を漂うことになったようです

 オウムアウアは太陽系で初めて発見された外来天体で、どれほどの期間彷徨い続けているのかはまだ分かっていない。その移動速度はおよそ時速95,000キロである。

 フェン博士のシミュレーションによれば、16光年の距離を移動し、その間109の星々を通過した。そのうち5つはプレアデス移動グループのものだ。

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 移動速度は銀河にあるほとんどの天体に比べるとかなり遅い。似たような天体なら年月とともに加速する可能性が高いため、オウムアウアは非常に若く、それほど遠い距離を移動していないと推測される。

 なおオウムアウアはこれまで発見された唯一の恒星間天体であるが、見つかっていない類似の天体は無数に存在するだろうとフェン博士は考えている。
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