「終わらないマンガ」の楽しみ方!熱狂的読者が情熱トーク (2/4ページ)

日刊大衆

でも、そのこだわりがいいんです」(山口氏)

 現在、作品はまったく新たな展開を迎えようとしているが、気になるのは主人公・ガッツと、ヒロインのキャスカの関係だ。「ある事件により記憶喪失になってしまったキャスカの記憶を探す旅でもあるんですが、集めていくべき“記憶のかけら”が、今のところ全然集まってなくて(笑)。29年目にしてまだ序盤ということなんでしょうか……今後の展開は、三浦先生の頭の中にしかないのかもしれません」(前同)

■茶目っ気も高ポイントの『ゴルゴ13』  29年というと、かなりの長寿連載ではあるが、上には上がいるもので、現在、日本国内で連載されているマンガの最長寿は1967年に同人誌で連載を開始し、77年に商業誌に移ってからも、掲載誌を8誌以上も代えながら描かれ続けている『超人ロック』(聖悠紀=少年画報社)シリーズ。「67年といえば吉田茂元首相が亡くなり、『森永チョコボール』や『リカちゃん人形』が発売された年。もはや歴史の一部と言っても過言ではありません」(マンガライターの小碧竜也氏)

 ご長寿第2位にして、通巻ものでは最長の連載となっているのは『ゴルゴ13』(さいとう・たかを=リイド社)。言わずと知れた凄腕の殺し屋・デューク東郷が世界の各地で任務をこなしていく物語。1968年から連載され、現在までに187巻を発売している。「冷戦や宇宙開発真っ只中の世界情勢を反映して、国境紛争やゲリラ戦、テロリズム、テクノロジーなど、さまざまな事象をリアルに盛り込んでいることも、人気の秘密です。かつて、麻生太郎元首相が“国際情勢は『ゴルゴ』で学ぶ”とも言ってましたね。さすがに、それはどうかと思いますが(笑)」(前同)

 そのクールなたたずまいと同時に、「おれのうしろに立つな……」という名台詞も有名。また、コワモテのゴルゴがたまに見せる茶目っ気も高ポイントだという意見も。「いつもはいかついスーツなのに、チロリアンハットにチョッキを着て登山していたり、滞在先の宿屋で、おかみさんに“ちょっと、お客さ~ん!”と呼ばれて“おれかい?”と顔を覗かせたときは、フレンチな感じのボーダーシャツ(笑)」(女性誌編集者)

 さすがは凄腕スナイパー、あらゆる方面から読者のハートを射抜き続けての187巻というところか。

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