藤井聡太六段・「異次元出世」で高校生賞金王になる(3)師弟対決に「上座は譲らない」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

本当に対局するとなると、少なくとも数カ月は人間相手の研究をやめて『対コンピュータ』の研究に集中する必要があるので、現実的ではないかもしれませんが‥‥」

 来る3月8日、王将戦一次予選の2回戦で、杉本七段はまな弟子との「公式戦初対決」を迎える。実は約6年の師弟関係において、ハンデなしの「平手戦」での対局は100回に満たないという。

「将棋のタイプが違うこともありましたが、指さなくても藤井は勝手に強くなるので、他の弟子と指すことのほうが多かったです。弟子入りした小学4年生の頃から強かったので、私のトレーニングのためにも指したかったですけれど(笑)」

 藤井の成長を引き出そうと「指導」を兼ねた対局で、杉本七段の勝率は3割未満。特にこの1年はずいぶん負けた、と苦笑する。

「とはいえ、公式戦にはそういう感情は持ち込みません。持ち時間が3時間の長丁場は初めてなので楽しみです。藤井に『段位ではまだこちらが上だから、上座は譲らないから』と言ったら、『わかりました』と笑っていましたね。関西将棋会館での対局で、いつもは前日入りしているのですが、今回は前々日入りする予定です」

 気合い十分の師匠越えで、「高校生賞金王」への道を切り開けるか。

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