「相撲協会」に負けず劣らずな「レスリング協会」の暗黒さ(2)理論派の伊調に通用しなかった (2/2ページ)

アサ芸プラス

告発状ではこの田南部氏にもパワハラが及んだことが明かされている。

「アテネ五輪銅メダリストの田南部コーチは論理的な指導法で選手からの信頼も厚い。しかし、男子コーチであるにもかかわらず伊調に首ったけで、ロンドン五輪の練習会場では、専属トレーナーのように伊調とじゃれていたことを協会が問題視し、厳しく注意したといいます。レスリング界ではスパーリング後は男女問わず相手をマッサージするのが普通の光景なのですが‥‥」(前出・スポーツ紙デスク)

 このあと、田南部コーチはリオの強化コーチから外されている。

「そもそも、レスリングは接触の激しい競技だけにセクハラの温床であると言っても過言ではありません。女子選手とはいえ、コーチに股ぐらをつかまれるなど当たり前。当の選手がそれをセクハラと受けるかどうかの問題です。特に栄監督はボキャブラリーの多いタイプではなく、ボディタッチの傾向が強いので、それを嫌う選手も少なくない。ましてや栄監督は自分が指導した10歳年下の女子選手と結婚。離婚後に今度は19歳年下の選手と再婚している。2度のお手つきをしている栄監督を伊調が生理的に受け付けなかったとしても不思議はありません」(前出・スポーツ紙デスク)

 はたして、自分よりも年下のコーチを外したのは栄氏のやっかみだったのだろうか。

「伊調は協会に『田南部さんをコーチに戻して』と直訴したが、最後まで聞き入れられませんでした。確かに強くなるために男子とスパーリングばかりして、女子との練習にほとんど参加しない伊調は、わがままな異端児と映るかもしれません。その孤高なまでにレスリングを求道する姿はまるで隆盛を極めるモンゴル力士の中でも、モンゴル互助会とくみせず、師匠貴乃花親方とガチンコ相撲を求道する貴ノ岩とダブります」(前出・スポーツ紙デスク)

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