森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 原発新設は誰の得にもならない (2/2ページ)

週刊実話



 そうしたなかで、原発近くの人口は激減したままだ。特に若者はほとんど戻ってきていない。だから、私は決断すべき時期がきていると思う。福島第一原発の早期廃炉をあきらめて、100年単位の廃炉先送りをするのだ。
 放射能は、時間が経てば、どんどん小さくなっていく。だから、100年先、200年先になれば、廃炉は、はるかに容易になるのだ。そして、廃炉の代わりに、福島第一原発を遮蔽する。チェルノブイリのような石棺にしなくても、現代の技術であれば、コンパクトな遮蔽が可能だ。
 そして、遮蔽が完了した時点で、原発から半径30キロ以内の地域に、太陽光発電パネルを敷き詰めて、現地を太陽光発電の拠点として整備するのだ。そうすれば、若者の雇用も生まれるだろう。
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