イギリス軍が装備重量削減を狙ってL110 5.56mm軽機関銃を廃止 (2/3ページ)

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イギリス軍の場合はL110軽機をLMT社製のL129A1 7.62×51mm選抜射手小銃で置き換え、またH&K社製L123A3アンダーバレルマウント・グレネードランチャーの配備数も増やすことで、L110がカバーしていた射程300~400メートルにおいて、同等の支援射撃を行なえると考えているようだ。

イギリス軍では他にも、電子補正式の光学照準器を導入してより精密な支援射撃を行えるようにすることが計画されている。射程が問題であれば主力小銃そのものをより大口径のものに変更すべきだが、これはNATO軍の装備に大きな影響力を持つアメリカ軍が自動小銃を更新してからの動きになるだろう。今の所はL85A2の改修型でわずかに軽量化されたL85A2 TES、さらにH&K社による改修型のL85A3への更新や、軽量なマグプル社の樹脂製弾倉の導入にとどまるようだ。

参考:英防衛省が L85A2 自動小銃の現代化改修を独 H&K 社と契約 - ミリブロNews

なお、同じく重量に対する火力が疑問視されているM6-640コマンド60mm迫撃砲について初弾命中率は3%であるものの、殺傷数のかなりの割合がM6によるものということで、意見が別れているようだ。L110にしてもM6にしても演習ではよく見かける火器であり、年末の決定まで推移を見守ることになるだろう。
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