“怪物くん”鈴木博昭の快勝に、不可思「穴が見つかった」スーパーライト級準決勝は激闘必至! (2/2ページ)

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一方、この試合を最前列で観戦していた不可思は「どっちが勝つのかなと思って見てたんですけど、鈴木選手でしたね。試合を見て穴は見つかったし、次の試合のイメージはできました」とニヤリ。「鈴木選手は思いっきり殴ってくるタイプなので、試合をしたら面白いだろうなと僕も思ってましたが、KNOCK OUTは僕のホームリンク。アピールをさせずに僕が優勝まで突き進みます」と意気込んだ。

 不可思は試合前、鈴木は試合後に、サインや写真撮影をファンから次々と求められ、途絶えることがなかった。キックボクサーの中でも特に華がある2人の対決は今後のスーパーライト級を占う重要な試合になるだろう。

 1回戦最後の1試合は、RISEのライト級王者である不可思との対戦を希望して、KNOCK OUTに初参戦したK-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝者の秀樹が登場。KNOCK OUT常連で「ピエロ・ブラザーズ」こと山口兄弟の兄、山口裕人と対戦した。11連勝中の秀樹は、KO決着を狙うタイプの裕人を相手に終始ペースを渡さなかった。秀樹は1Rには左ストレートで、2Rは左右のフックと左ストレートでダウンを奪いKOに「王手」。裕人も意地を見せて左フックで秀樹からダウンを奪った。しかし秀樹の中ではダウンも「想定内」だったようで、さらに前に出た裕人に左フックをかぶせてKO。秀樹が横綱相撲で準決勝へ駒を進めた。敗れた裕人はセコンドの弟・侑馬に付き添われ、悔し涙を浮かべて退場した。

 試合後に秀樹は「準決勝のマサ佐藤選手は、『うまい系』の選手で、アスリートの中でもエリートタイプというイメージ。準決勝、決勝とKOにこだわって優勝したい」とKO決着を予告した。

 トーナメント準決勝は6.8後楽園ホール大会で、決勝は8.19大田区総合体育館で行われる。この日は1回戦で不可思に微妙な採点の末敗れた健太が、水落を相手に快勝。「再びベルトにたどり着く」と捲土重来を誓うなど、既にトーナメント以降の闘いも始まっている。準決勝、決勝は周囲の期待を上回る激戦に期待したい。

取材・文・写真 / どら増田

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