90歳(卒寿)を迎えた『キリンレモン』。昭和3年からずっと透明であり続けてきた元祖自然派ドリンクの歴史を知り、90年目の最新リニューアル版を飲む! (2/5ページ)
発売当時(1928年/昭和3年)のポスター
今でも画期的なのは、その時代に人工甘味料不使用・人工着色料不使用というこだわりの製法を取っていたこと。当時すでにあった透明炭酸清涼飲料水は、りんご風味の「三ツ矢サイダー」とレモン風味の「リボンシトロン」。そこにそうした自然派の柑橘系透明炭酸清涼飲料水として25銭で販売されることとなった。
発売当時のバックラベル
当時はラムネが1本2銭、アンパンが5銭という時代なので、まさに高級品。なのでそのまますぐヒット商品になることはなかった。
当時のラベルは当然右から読む
キャップはこんな感じ
■広く使われていた人工甘味料チクロが問題になったことから、「キリンレモン」に追い風が吹く
1929年のポスター
今も昔も問題視されがちな人工甘味料。当時も安価で生産できることから広く使用されていた人工甘味料がチクロだ。米国で発がん性が指摘され、「チクロショック」として世間を騒がせると、日本の厚生省も使用禁止を通達。