世界初、男性生殖器の全体移植に成功。機能も取り戻す(アメリカ)※解剖図あり (2/2ページ)

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性器再建に関わった医療チーム
image credit:John Hopkins Medicine


 彼の怪我はアフガニスタンで爆弾を踏んでしまったことで負った。

 この手術の医学的な名称は「血管付複合同種移植(vascularised composite allotransplantation)」と呼ばれる。つまり皮膚、骨、筋肉、腱、血管を扱う処置だ。元兵士の術後の経過も良好で、完治するまであと6ヶ月から12ヶ月くらいだという。

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image credit:John Hopkins Medicine

 なお、今回の手術では、倫理的な観点から睾丸の移植はされなかった。手術自体は可能だが、移植してしまうと、兵士の精子ではなくドナーの精子が生産されてしまうからだ。

 残念なことに元兵士が自分の遺伝子を受け継ぐ子供を作ることは叶わないそうだが、それでも性機能は回復するはずなので、精神的苦痛は取り除けるだろう。

 なお世界初の男性器移植の成功例は2014年、南アフリカの外科医によるものだ。アメリカでは2016年のマサチューセッツ総合病院での移植が初の事例である。

References:.hopkinsmedicine/ written by hiroching / edited by parumo
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