江戸時代の性事情。快楽の追求?男同士のみならず遊女や妻にも肛交はおこなわれていたようで (2/3ページ)
ただ、女にとっては痛くて、たまったものではありません。亭主にお願いされても拒否する女房が多かったそうですが、ごもっとも。
遊女でも肛門を狙うと、「陰間じゃありませんよ」と即座に拒否したというから、いかに肛交は女に嫌がられていたかがわかりますね。下女でさえただではOKといいません。何かを買ってあげるとか交渉して、ようやく肛交にこぎつけたのです。「歌舞伎芝居を劇場で観たい」という女の願望を実現してあげる代わりに、と交換条件を持ち出してくるやり手の男もいたとか。
実際に男根を受け入れるときは、人差し指に唾をつけて肛門に差し入れして濡らしておくことで、痛みを和らげたそう。もちろん、一気になんて入りません。女が口を大きく開けて深く息を吐き受け入れ態勢を整える一方で、男は少しずつ入れます。我慢しているうちに、徐々に痛くなくなって気持ちよくなってくる女もいるようですが、これは人にもよりますね…。
肛門の根元まで、男根を挿入するのは怪我のもとといわれ、NGとされていました。もし根元まで入ったら…?排便の神経に触れてしまい、腹痛が起こると言われていたのです。立位や立て膝でうつむいて前方にかがむと、男根は根元まで入ってしまいます。ならば、どうしたらいいのでしょうか。仰向けに寝るか、うつ伏せに横たわるのが良しとされていたんですね。