ドイツの古都ドレスデンで「世界で最も有名な天使」たちに対面 (2/3ページ)
- タグ:
-
アルテ・マイスター絵画館
-
東ドイツ
-
ラファエロ
-
ドレスデン
-
ドイツ
エントランスホールでは、このミュージアムのアイコンである「システィーナの聖母」のコピーが出迎えてくれます。
アルテ・マイスター絵画館の一室で、ひときわ来館者の注目を浴びる「システィーナの聖母」。
265×196センチメートルの大作で、画面中央の上部にイエスを抱く聖母マリア、その左右には聖シクストゥスと聖バルバラが配され、画面中央下部にはあの有名な天使たちが描かれています。
どこか物憂げでありながらも凛とした強さを感じさせる聖母マリアの表情と、足元の天使たちの愛らしい姿が印象的です。
一説では、この2人の天使は、ラファエロが町で見かけた子どもたちがもの欲しげにパン屋を覗いていたところをモデルにしたものだともいわれています。
よく見れば、この絵は人物が十字架を描くように配されていることに気づくでしょうか。まさに祭壇画にふさわしい構成といえますね。
そして、もっと面白いのが、この作品に描かれている天使は実は2人だけではないということです。
この絵と実際に対面してみなければなかなかわかりませんが、雲のように描かれている背景にもまた、たくさんの天使たちが表現されているのです。