岡本和真「巨人軍第89代四番」ど天然モンスターの素顔 (2/3ページ)

日刊大衆

野球評論家の須藤豊氏は、「これは巨人首脳陣のヒット」と評している。「今年、岡本が“巨人の救世主”となったのは、まだまだ使える村田修一を放出したから。村田がいれば岡本は出られない。岡本を使うしかない環境を作った、巨人スタッフの英断の結果でしょう」(須藤氏)

 周囲が驚くほどの飛躍を見せた岡本だが、巨人の四番というプレッシャーのかかる立場になってからも、重圧を感じさせない。「もしも、マギーやゲレーロが復調したとしても、“岡本の四番は変えない”と巨人の首脳陣は明言しています」(スポーツ紙デスク)

 実は、岡本は四番という打順に、それほどのプレッシャーを感じていないのだという。それどころか、「四番だとネクスト(バッターズ・サークル)で、三番打者への配球が読めるから楽」とまで公言している。

 かつてソフトバンクの王貞治会長が、「ミスターの前で打つ(三番打者の)ほうが、なんぼか楽だ」と言っていたように、巨人の四番の重圧は、多くのスラッガーを悩ませてきた。岡本の活躍の陰には、そんな重圧を意に介さない性格の強さも影響している。「岡本はいわゆる天然系で、チームメイトにも愛されています。試合前の“グータッチの儀式”では、よく阿部慎之助に頭を叩かれたり、ほっぺたをつねられたりしていて、周囲を笑わせてますね」(スポーツ紙デスク)

■野球少年の頃から変わらないキャラクター

 こうした岡本のキャラクターは野球少年の頃から変わらない。岡本が中学時代に所属していた「橿原磯城リトルシニア」の酒井孝次事務局長が、こう証言する。

「岡本は性格的に丸くて温厚で、みんなから好かれていました。けっこう“いじられキャラ”なんですよ。だからといってお調子者ではなくて、実力的には一目置かれる存在でしたね」

 少年時代から岡本の打力は抜きん出ており、球を遠くに飛ばす技術は相当なものだったという。「特に右方向への打球の伸びは素晴らしかった。うちのチームは“木の野球”を教えています。どうしても金属バットでは、本当の打力が身につかない。

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