自分の宗旨宗派が不明でも、なぜ葬儀では宗教を必要とするのか (2/2ページ)
「葬式に宗教が必要なのか」という問いは、どう生きてどう死んでいくかを自ら決めるために、自分自身の代々の宗旨を知っていくことを、問われているのではないでしょうか。
■宗教における死生観を知る
誰もが迎える「死」と「葬式」を考えるときに、ご自身の家の宗教・宗旨がもともとは何なのか、また、その宗旨・宗派がどのような死生観を説いているのかを知っていくことが大事でしょう。仏教では、命は続いていき、来世があると説きます。キリスト教では、生まれ変わりはないと説きます。これだけとっても、宗教によって大きな違いがあることは明確です。宗教は、日常に遠いようで、実は一番近くに寄り添っている、私たちの考えの源となっているものなのです。