歴史もスイーツも独特。中国と日本の両方の影響を受けた「琉球王国」

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歴史もスイーツも独特。中国と日本の両方の影響を受けた「琉球王国」

中国と日本の両方の影響を受けた「琉球王国」

日本の最南端の県・沖縄県。リゾート地としても人気のあるこの県は、同じ日本でありながら、日本本土とは少し異なる独特の歴史や文化を持っています。沖縄県は、明治維新と共に琉球藩→沖縄県として日本に併合されましたが、元々は琉球王国という別の独立国家でした。

琉球王国の成立は、1429年の第一尚氏王朝によるものとされています。1462年、重臣のクーデターにより第二尚氏王朝が成立し、その後廃藩置県・琉球処分により日本から首里城明け渡しを命じられるまで、王朝は続きました。

第二尚氏王朝末期から廃藩置県・沖縄県の成立に至るまでの物語は、沖縄県出身の作家・池上永一による小説『テンペスト』にも描かれ、テレビドラマ化もされました。

沖縄特有の文化とは?

琉球王国は、1609年以降は日本に実質支配を受けるようになりましたが、同時に明国や清国(現在の中国)の冊封も受けていました。そのため両方の文化の影響を受け、独自の発展を遂げました。

例えば、日本の狛犬と同じように口を閉じたものと開いたものの2頭を1組にして、屋根の上などに飾られている「シーサー」

沖縄を代表するモチーフとして知られていますが、どこか中国の「獅子舞」にも似ているところがあり、日本と中国の両方の文化の影響を受けたものであろうことが想像できます。

また沖縄の衣装といえば誰もが思い浮かべる鮮やかな色彩の「紅型」は、中国やインド、ジャワなどの染色の技法を取り入れ、沖縄特有の技法として定着したもの。

この他にも、三味線の元になったといわれるニシキヘビの皮を貼った弦楽器「三線」や、 黒麹を使用した蒸留酒「泡盛」など、「日本とは違うけれどどこか似ている」ものが満載なのです。

そういったところも、観光地としての沖縄人気の理由の一つなのかも知れません。

琉球の文化は食べ物にも影響!人気の沖縄スイーツ

そんな琉球王国時代の文化は、スイーツをはじめとする食べ物にも影響を与えています。

ラードを使用した少しこってりした甘味に、最近では様々なフレーバーを加えたものも登場している沖縄土産として大人気の「ちんすこう」や、揚げドーナツのような生地の中心にあんこが入った「アンダギー」なども、琉球王国時代からの伝統の沖縄菓子です。

Wikipediaより

「ちんすこう」は、同じく沖縄土産として人気の「紅いもタルト」と共に、なんとアイスとしても登場しています。これらの沖縄スイーツは、スーパーなどに「沖縄フェア」として特設コーナーが設けられることもありますので、沖縄大好きなあなたは是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

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