おせっかいな改変で「ファンが激怒!」リメイクで大失敗した映画3選

まいじつ

(C)TheLightPainter / Shutterstock
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過去に制作された映画を、新しい技術でより魅力的に作り直したリメイク作品。しかし、中にはオリジナルよりも劣化し、大失敗してしまったケースもある。

そんな「残念な評判」の映画を3つ紹介しよう。

『GODZILLA』(1998年)は、言わずと知れた日本の名作映画シリーズ「ゴジラ」を、ハリウッドでリメイクした作品。興行収入こそ全世界で3億7000万ドル以上を超える大ヒットになったが、評判は散々だった。

まず見た目が日本のゴジラとはまるで違い、怪獣というよりは恐竜のような姿。『ジュラシック・パーク』のティラノサウルスのような感じとなっていた。そのため普通に走ったりもするのだが、その速度が480km/hもあるという設定。

鑑賞者からは「こんなにぴょこぴょこ飛び跳ねるのはゴジラじゃない」「ただのデカいイグアナ。ゴジラという名前を使わなければ、まだ許せたかもしれない」「ゴジラではないパニック映画として見るならそこそこの出来。ゴジラとして見るなら最悪の作品」といった声が上がっている。ちなみにアメリカでも第19回ゴールデンラズベリー賞で、最低リメイク賞を獲得するほど酷評されていた。

最新技術を駆使すればいいというものではない

『ゴーストバスターズ』(2016年)は、84年に公開され大ヒットを記録した同名映画がリメイクされたもの。まず大きな変更点として注目されたのが、“ゴーストバスター”の4人が、男性からすべて女性に変わったこと。その結果、封切前から日本では「おばさん版ゴーストバスターズ」と揶揄する声も。

ファンからは「B級映画のような雰囲気が良かったのであって、最新技術でリメイクすると雰囲気が壊れてしまう」との指摘もあった。結果、興行収入は全世界で2億ドルを突破したものの、制作費とプロモーション費を考えると大幅な赤字だったらしく、作品としても興行的にも紛れもなく失敗に終わった。

14年公開の『ロボコップ』は、87年に公開された同名作品のリメイク。大きく進歩したCG技術を駆使して制作された。

オリジナル作品のロボコップは鈍重で不自由そうな動きが特徴的。いわゆる「ウィーンガシャ!ウィーンガシャ!」と動く昔ながらのロボット。しかし、リメイク版のロボコップはかなり身軽になっており、ダッシュやジャンプもお手の物。こういった改変がファンから大きな反感を買い、鑑賞者からは「速く動けて強ければいいというものではないって、GODZILLAで学ばなかったのか?」「こんな俊敏なロボコップはロボコップじゃない」「あの不自由そうな動きが良かったのに。もはやこれは別物だろ」「普通に面白いけど、ロボコップじゃないのでダメ」といった感想が上がった。

興行収入は全世界で2億4000万ドルを突破したようだが、日本ではわずか4億円程度の大コケになってしまった。

リメイク作品を作るならば、「オリジナル作品の魅力はどこにあるのか?」を綿密に調べて本質を外さないようにしてほしいものだ。

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