死ぬまで現役 下半身のツボ ★“いい人”はSEXが弱い理由とは?
「EDになりやすい男性は、基本的に“いい人”。優しくて思いやりがあって、傲慢なところもない。でも、そういう人に限って、比較的若い頃から、SEXが弱いんですよね…」
こう話すのは、『脳で感じるセックス入門』などの著作がある、ドクター林氏だ。
いい人が損をするなんて、世の中、間違っているが…。
「だからといって、悪い人がSEXも強いというワケではありませんよ(笑)。ただ、いい人にはEDを招きやすい理由がたくさんあるんです」
一体、どういうことか。
一つ一つ検証していこう。
まず、最も多いのが「優しい人」だ。特に女性に対して優しい人は、ちょっとしたことで中折れなどのEDが起こるという。
「どうしても優しい人は、自分よりも他人のことを優先してしまうんです。それはSEXでも同じ。相手の女性が喜んでくれているか、ということばかりを意識して、自分のことは後回しにしてしまうんですよね」
むろん、これは愛撫上手でもある証拠。相手を思いやる気持ちが強い分、前戯の時間も長くなる。
だが、ここに落とし穴があるのだ。
「ペニスはずっと勃起しているワケではありません。どんなに絶倫な男性でも、30分以上、勃起をし続けるのは難しいのです。つまり、女性をイカせようと時間をかけるあまり、気づくと勃起タイムが終了。結局、挿入まで至らなかったというケースも起こるんですね」
また、優しい人は、裏を返せば神経質でもある。
「思ったよりも女性が感じてくれていない…などと感じた時、気持ちが焦ってしまうんですね。そうなると、SEXを楽しむ余裕がなくなる。従って勃起力も弱まるのです」
優しすぎる男性は、もう少しベッドではワガママに振る舞ったほうがいい。
「女性を喜ばせることも大事ですが、女性が一番嬉しいのは男性に無我夢中で求められることです。ペニスがギンギンに勃起したら、“もう我慢できない!”と言わんばかりに襲い掛かっても構わないと思います」
また、いい人の象徴でもある「正直者」もED男性に多いという。
「SEXってある意味、男も女も普段の自分とは“違う自分”になりきって楽しんだほうが興奮するんです。ベッドインした途端、人格が変わったようにドSになる男性もいますが、それで構わないんです。そうやって“違う自分”になることで、官能ワールドに没頭できるんですよね」
ところが、正直者はどんな時も自分を捨てられない。ゆえに欲望を開放できず、SEXを楽しめないのだ。
「ベッドでは多少ワルな男になったほうがいい。特にSEXでは、男はオスの本能を高めないと盛り上がりませんからね」
そして、恥ずかしがり屋のシャイな男性もEDになりやすいという。
「要は他人の目を気にしすぎなんです。SEXでは、女性に自分がどう思われているか考えすぎてしまうため、知らず知らずのうちにストレスになるんです」
ストレスもまたEDの要因だ。普段は「いい人」であっても、ベッドでは「いい人」をやめて、本能の赴くまま、楽しもうではないか。
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ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。