貴乃花「八百長爆弾」で相撲協会と玉砕する(1)じわじわと痛めつける策謀 (2/2ページ)

アサ芸プラス

だが、水面下では告発状を巡り、両者の激しいつばぜり合いが続いていたのだ。相撲ジャーナリストの中澤潔氏が説明する。

「今年7月末、協会は理事会で『全ての親方は一門のいずれかに所属する』という方針を内々で決めていた。これは今回の貴乃花引退で初めて明らかになったことです。協会の規約にはこうした取り決めはなく、協会の言うことにまったく耳を貸さない貴乃花をじわじわと痛めつけたい役員の策謀だと取られてもしかたがありません」

 この動きについて、相撲部屋関係者が実態を明かす。

「この取り決めにより2月の理事候補選で敗北したことで貴乃花一門が空中分解し、無所属となった貴乃花は5つある一門のいずれかの軍門に下る必然が生じたのです。でも、事実上、貴乃花を受け入れる一門はありませんでした」

 正確には“受け入れられなかった”というのが、正しい表現のようだ。

「5つある一門の全ては、相談さえしてもらえれば、話を聞く用意はできていたそうです。ただ、貴乃花が告発状の内容を事実無根と認めないかぎり、それを検討することは難しかったのです」(相撲部屋関係者)

 ともあれ、協会の“悪魔のシナリオ”は、ついには空前の若貴ブームを巻き起こした相撲界の功労者をいぶり出すことになったのだ。

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