あなたは大丈夫? 「面倒くさい」と思われがちな人の思考パターン (2/3ページ)

新刊JP

このタイプは、遠慮深く振舞ってはいるものの、内心では忖度を期待しているケースが多いという。
また、自分を下に置くことで、万が一、失敗した時に無能な人間だと思われないために自分にハンディを負わせる「セルフ・ハンディキャップ」という印象操作をしていると考えられる。

●「融通が利かない」から面倒くさい

手続きや規則に必要以上にこだわる人も、時と場合によっては面倒くさい。
たとえば、時間がないので、仕事で使う道具を立て替え払いで購入しようとしても、「書類を提出して決裁を待ってください」と、あくまで規則を遵守させようとするような人だ。

こうした人は、臨機応変に適切な判断をする自信がないのだという。規則を破らせないようにすれば、臨機応変の判断もしなくても済む。つまり、自己防衛の心理が働いているのだ。
また、規則や手順にこだわるタイプは、概して論理能力が乏しいという特徴を持つ。人を説得するだけの論理性を持てないからこそ、何かにつけて規則を持ち出すという。

■「面倒な人」への対処は「知ること」に尽きる

本書では、こうした「面倒くさい」に対するイライラを軽減する対策を「その心理メカニズムを理解すること」だと回答している。

「面倒くさい人」が近くにいる場合、相手を変えるのははっきり言って不可能に近い。したがって、こちらの対応力を高めることが最善の策というわけだ。

こちらがイライラする理由は、相手の心の内がさっぱりわからないからだ。しかし、理解している(知っている)というだけで、「なんでコイツはこうなんだ!」と苛立っていたことを「さて、どうしたら刺激しないで済むかな?」と思案する心の余裕ができる。

自分だけが損をするように思えるかもしれないが、うまく対応できれば「面倒くさい人をコントロールできる人」として、評価を上げられると思えばそう悪くない話だろう。

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