漫画家やくみつる「ネタにした芸能人に土下座を」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕 (2/3ページ)
ウフフ」
やく「……」
ゆま「すみません(笑)。やくさんとお会いしたら、私も聞きたいことがあったんです。大衆で連載されている『どう政っちゅ~の』は、毎週、時事ネタを取り上げていらっしゃいますが、大変じゃないですか?」
やく「そうですね~。私はパソコンをほとんどやらなくて、SNSなんかも分からないんですね。ネタは昔から“五大媒体”と呼ばれるテレビ、雑誌、新聞、ラジオ、チラシを毎日確認して、仕入れていますね」
ゆま「へえ~! 実はアナログなんですね。さらに、仕入れたネタに、やくさん流の“毒”を盛り込まれるじゃないですか。あれを毎週、考えるのって大変ですか?」
やく「う~ん。基本的には今のネット住民と同じで、普段のニュースにツッコんでいくだけなんです。もちろん、ネットとは違って、雑誌で掲載する限り、使えないツッコミも多いですけどね」
ゆま「たとえば、どんな?」
やく「以前、女性の自転車のサドルに“体液”をぶっかけていた男が逮捕されたことがあったんです」
ゆま「うげえ、変態だ~」
やく「その逮捕された男の苗字が“生出”さんだったんです」
ゆま「ぷっ!」
やく「苗字がツッコミどころ満載なんだけど、全国には何の関係もない“生出”さんも、きっと大勢いらっかしゃる。描きたいけど描けないんですよね」
ゆま「た、確かに……」
■キンタロー。とテレビ局ですれ違ったとき、お礼を
やく「この仕事を始めたときから、“人の生死もネタにしてやる!”という気持ちはあるんですけどね。特に20代、30代の頃は芸能人のことなんかも、めちゃくちゃに描いていましたから」
ゆま「怒られることも?」
やく「直接的には言われなくても、テレビの仕事で、めちゃくちゃに描いた芸能人と実際に会ったりするとなると、気まずい。