人はなぜそれを見たがるのか?専門家が語る、犯罪ドキュメンタリーに人気がある12の理由 (6/9ページ)

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・7. 自分が被害者ではないという安心感と人の不幸に対する興味

 犯罪ドキュメンタリーを観ると自分が被害者ではないことに安心できるから、という見解もある。

 犯罪ドキュメンタリー番組『Deadline: Crime』の司会を努めるタムロン・ホール氏は、「番組の視聴者はみんなこんな感想を持つと思う。『でも幸いにも、自分には起きていない』」と語っている。

 またパッカー氏によると、他人の不幸は蜜の味という感覚も大きな要素である。

 「それは必ずしもサディスティックなものではない。だが、災いが降りかかることが決まっているのなら、それは自分以外の誰かの方がいい」と彼女は言う。

 他人の不幸を見ると、災いが降りかかったのが自分ではなかったことにほっとできるのだ。


・8. あわれみを感じるから

 犯罪ドキュメンタリーを観ると、被害者にあわれみを感じることもできる。視聴者は「被害者だけでなく、ときには犯罪者をもあわれむ」とマンテル氏は話す。

 「誰でも怒りを覚えることがあり、『あいつを殺したい』と言うが、幸いにも実際にそうする人はほとんどいない」とパッカー氏。

 また、自分が関与していない犯罪をテレビなどで目にすると、『あの人は人殺しをしなければいけないほど追い詰められていたのだ。そうなったのが自分ではなくてよかった』と感じる人もいる。そのことで安堵感を覚えるのだ。
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