やしきたかじんを全国区にした大ヒット作詞家・及川眠子が激白(1)「かまわへん」で歌いやすく (2/2ページ)
ただ、そのあとに『かまわへんよ』って『よ』が入っていたけど、これは『歌いにくかったら取ってええか』と言ってきた」
余談だが、たかじんはスタッフに「あの子は関西弁の使い方がうまいなぁ」と感心していたという。実は及川氏が和歌山市の出身であるということを、知らなかったらしいのだ。
さて、「東京」はちょうどたかじんの東京進出とも重なり、60万枚を売る最大のヒット曲となる。
「男の人がタンバリンを持って歌える歌が、敏いとうとハッピー&ブルーの『星降る街角』以来だったという説もあるわね。ただ、たかじんも新しい路線にいくことには不安もあったみたいで、その3カ月後の6月25日には、バラード調の『さよならが言えるまで』を準備させられましたけど」
たかじんの繊細な一面が見て取れるのだ。