完璧主義をやめたい! 特徴や悩みを知って卒業しよう (4/4ページ)
☆「できない理由」を理解する
自分が「できるのがあたりまえ」になっていることだと、人が「できない理由」を理解することを忘れてしまいがち。なぜ自分と同じようにできないのか、相手の状況や相手の気持ちを考えてみましょう。できない理由を理解していくと、相手に完璧を求めるストレスから解放されるはずです。
◇やめられるとどう変わる?
☆プレッシャーが減り前向きになれる
自分にも他人にも完璧を求めていると、「完璧にできないと存在意義がない」とまで思い詰めてしまうことも。「完璧にしなければ」と準備に膨大な時間をかけたり、点検を何度も繰り返したりと、不安を打ち消すために多大なエネルギーを使います。完璧主義をゆるめると、自分が自分にするダメ出しが減り、過剰なプレッシャーから解放されやすくなるでしょう。プレッシャーが軽くなる分、のびのびと行動できるようになるはず。以前なら「ここまでしかできなかった」と落ち込んでいたことが、「今回はここまでできた」と承認できるように変わるのです。
☆寛容になれる
思い通りにいかないことや予定外のできごとへの対応に完璧さを求めなくなるので、「まあいいか」と流せるように。人間の不完全さを受け入れ、細かなことに煩わされることが減って寛容でいられるでしょう。
☆幸福度が上がる
完璧主義をやめると、「完璧かどうか」「すべきことかどうか」ではなく「楽しいかどうか」「興味があるかどうか」など、気持ちを大事にした行動を取りやすくなります。強制的にやらされているのではなく、「自由に選べている」と感じられるようになり、幸福度が上がるでしょう。
■完璧主義を脱するにはありのままの姿を見せよう!
完璧主義者には責任感が強いなどの長所も多く、完璧主義は必ずしも悪いものではありません。しかし、自分が完璧主義者であるがゆえに苦しんでいたり、満たされないと感じていたりする場合は要注意。自分の思う「普通」の基準を見直したり、加点方式でものごとを評価するようにしたりするなどして、少しずつ自分の完璧主義から離れていけるようにしましょう。完璧主義者は自分に厳しすぎるもの。ときにはありのままの自分の姿をさらけ出し、周りに受け入れてもらうことも大切です。完璧主義を脱すれば、心が軽くなり幸福度も上がることでしょう。
(文:大塚統子、構成:Kaoru Sawa)
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