ビートたけし、大物協力者ホテル王逮捕で「北野映画が消える!」

日刊大衆

ビートたけし、大物協力者ホテル王逮捕で「北野映画が消える!」

 テレビに小説執筆に絶好調――かに見えた大スターに危険信号が点灯? 関西ホテル会長の不祥事に激震走る!

 11月3日に放送されたNHKのお笑い番組『コントの日』で、“日本コント協会”を発足させたビートたけし(71)。「たけしさんには、『コントの日』を『紅白歌合戦』のような国民的番組に育てたいという願望があるようです」(NHK関係者)

 そんな“殿”に一大事。旧知のホテルチェーン会長・X氏(70)が逮捕されてしまったのだ。「X氏は“関西のホテル王”とも呼ばれ、西日本を中心に30以上のホテルを経営しています。たけしが仕事で関西に泊まる際は、彼が経営するホテルを定宿にしていたともささやかれていました」(芸能記者)

 そんなX氏が、今年7月に大阪府警生野署に入管難民法違反(不法就労助長)容疑で逮捕され、社員ら5人も書類送検されている。「X氏らには大阪・梅田のホテルで、留学生だったベトナム人を、週28時間の就労制限時間を超えて働かせた疑いがかけられていました」(通信社記者)

 一方のたけしといえば、所属事務所『オフィス北野』の赤字転落を発端に、20年間タッグを組んでいた森昌行社長と激しく対立。今年の3月末、たけし軍団をそのまま残し、3年ほど前に設立していた個人事務所へ移籍独立していた。「その新個人事務所の設立や独立の際、たけしさんに密かに協力したのがX氏だと噂されていました。たけしさんはビジネス上、彼に絶大な信頼を寄せていたといいます。“関西のホテル王”である彼がいたからこそ、心機一転、独立後も安心して芸能活動に臨むことができたんです。2人は、たけしさんの出身大学・明大OBの“紹介の紹介”で知り合ったそうです」(テレビ局関係者)

 たけしの新個人事務所は「株式会社T.Nゴン」。「X氏は新事務所の役員にこそ就いていませんが、社名の一部であるNは、X氏のラストネームのイニシャルではないかとも一部でささやかれました。ちなみにTはたけしのイニシャル、ゴンは愛犬の名前です」(芸能事情通)

 その愛犬ゴンをモチーフにした、たけしの短編小説『ゴンちゃん、またね。』(文藝春秋)に登場する作家志望の主人公の名前“関口則之”も、X氏から取ったのではとも噂される。そこまで信頼する大物協力者の逮捕で、「新事務所は、いきなりピンチに追い込まれたわけですが、このままだと“北野映画が見られなくなるかもしれません”」(前出のテレビ局関係者)という。ヴェネツィア国際映画賞で金獅子賞を受賞した『HANA-BI』をはじめ、北野映画は海外で高く評価され、今なお、日本をはじめアジア各国からの多数オファーが寄せられているというが、どういうことか。「問題は製作費。『オフィス北野』時代には森社長がプロデューサーとして敏腕を発揮し、製作費をかき集めていました。そこで独立後、たけしは2020年開催の東京五輪公式記録映画で活動を再開しようとしたんです。五輪の記録映画なら日本政府がバックにつき、スポンサー探しで奔走することもないというのが理由とされています」(映画関係者)

 だが、その監督は、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美氏に決定。「大物協力者のX氏の逮捕もあって、ますます“北野映画復活”の日は遠のいてしまった」(前同)という。

■脳梗塞の前兆? 健康不安説も

 一方、本誌既報の通り、殿には健康不安説までささやかれている。言語不明瞭、言葉が出ない、情緒不安定などだ。

「言葉が出ないなど……を何度か繰り返すうち、本格的な脳梗塞を引き起こすこともあり、心配の声が上がっています」(専門医)

 だが、当のたけしは相変わらずの猛烈な仕事ぶり。週6本、それぞれ違う曜日にレギュラー番組を抱え、彼を見ない日はないほど。さらに、11月12日にスタートする開局55周年『テレ東ぜんぶ見る大作戦WEEK』内の目玉企画として、たけしの冠番組『いきなり、たけしです。』の放送が決定。来年のNHK大河ドラマ『いだてん』では、“落語の神様”古今亭志ん生に扮し、語り手も務める。

「それだけのハードワークをこなしつつ、たけしは、さらに時間を作って小説の執筆を続けています。後輩芸人の又吉直樹に芥川賞受賞で先を越され、初の恋愛小説『アナログ』を刊行した際には“直木賞を狙ってる!”と、鼻息も荒かったですね」(文芸編集者)

 最後に芸能レポーターの川内天子さんが、こう語る。「今のたけしさんの仕事ぶりを見ていると、楽しくてしょうがないように見えますね。たけし軍団の面倒を見ることもなくなり、肩の荷が下り、“これからは、オイラのやりたい我が道を行く”という感じです。だから、小説という新しいことにもチャレンジできるんでしょう。たけしさんに引退という2文字はないんですよ」

 一大事を乗り越え、殿が再び、“世界のキタノ”として輝く日が待ち遠しい。

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