天才テリー伊藤対談「大木凡人」(1)ボーイのバイトが転身のきっかけに (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー 優秀な営業マンじゃないですか。それがどうして司会者の道に?

大木 昔から酒が大好きなもので、給料分を全部飲んでしまって、正月休みに実家の愛媛に帰る旅費がなくなっちゃったんです。さらに「このままじゃ帰れないから」と、おふくろにせびった追加の旅費も、全部飲んじゃった。

テリー 本当に? ひどい話だなァ(笑)。

大木 そしたら、ボーイの年末年始アルバイト募集の貼り紙を見つけたんです。「ここでバイトすれば酒も飲めるし、金ももらえる」と行ってみたんです。

テリー そのお店って、キャバレーですか?

大木 クラブに近いキャバレー、みたいな感じです。そのお店は吉本興業と松竹芸能の芸人さんや歌手がステージに出演するので、専属の司会がいたんですが、ある日、その司会が病気で倒れちゃった。そしたら、「お前、のど自慢大会に出たことあるだろう」という無理やりな理由で、司会をやることになっちゃったんです。

テリー それはすごいムチャ振りだ。

大木 そしたら、毎晩お客さんから、ポケットがいっぱいになるぐらいチップをもらったんですよ! あの頃は景気もよかったし、僕もかわいい顔をしていたものですから。今は、かわいそうな顔なんですけれど。

テリー ハハハ、うまい。

大木 そうなると「今までの労働って、何だったんだろう」と思っちゃって、そのまま司会者の道に進むことを決めたんですよ。

テリー それまで未経験だったのに、不安はなかったんですか。

大木 ああ、僕は研究熱心ですからね。やっぱり司会は軽妙洒脱なイメージが大事だと思って、他の司会を観察したり、聴衆分析をしたり、海外のジョークや小話の本を読みあさって、トークに生かしました。

テリー さすがだな。やっぱり売れっ子の司会者になるには、それだけの理由があるよね。

「天才テリー伊藤対談「大木凡人」(1)ボーイのバイトが転身のきっかけに」のページです。デイリーニュースオンラインは、お笑いウルトラクイズ!!週刊アサヒ芸能 2018年 11/22号レポーター大木凡人テリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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