参列する理由は人それぞれだが、葬儀は参列すること自体に意味がある (2/2ページ)

心に残る家族葬



念仏を唱和する彼らの中で彼らの死生観が抽象から具体に変化する。初めて自分の中で「死」を意識する瞬間ではなかろうか。葬儀が終わる頃には、顔つきも変わってた。

■義理と人情で成立っている葬儀  

好奇心で参列者を覗き見たが、色んな思いがそこにあることが分かる。身内で「家族葬」をする人もいる。しかし、参列することで義理を果たしたい、焼香したい人がいる。疎遠だった友人知人の葬儀にせめて参列して送りたいと思う者がいる。

葬儀は、死者のためと言うよりは、残された者が故人が逝く事で起きた心の白波やうねりが凪ぐ場になるのだろう。葬儀を形式的といえばそれまでだが、そこでは義理と人情の舞台が毎度演じられている。

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