孫の手、実は美人仙女の手。「孫の手」の本当の由来は“孫”ではないんです (2/2ページ)

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麻姑はたいそうな美人であったそうですが、手の爪が鳥のように長く、蔡経は「この爪で背中を掻いてもらえたらどんな気持ちいいだろう」と思っていたそうです。ところが王遠はそんな蔡経の邪念を見抜いており「麻姑は仙人であるのにお前は何を考えているのだ」と叱ったそうです。

このような中国の故事から、届かないところを掻く道具のことを「麻姑の手」と呼ぶようになったようで、実際かつては引っ掻く爪の部分も今より大きくて長かったそうです。

ところが、それが日本に伝わると形が小さくなり、「孫の手」といわれるようになったのだとか。ちなみに、かゆいところが掻ける、すなわち物事がうまくいくことを「麻姑掻痒(まこそうよう)」といいます。

近年、孫の手は、木材の産地などで、おみやげとして売られることも多いようですが、一方でバラエティショップ等で、肩叩きや靴べらと兼用になっているものなどもあるようです。

美人仙女の手から、孫の手へと変わる―

日本の言葉って、おもしろいですね。

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